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» 2015年04月16日 12時00分 UPDATE

ハノーバーメッセ2015:コネクタから実現するインダストリー4.0、ハーティングが自社実践を出展

ドイツのハーティングは、ハノーバーメッセ2015において「産業システム統合」をテーマに出展。主力のコネクタでインダストリー4.0が求める生産の柔軟性を実現する製品を紹介した他、自社の先進的生産ラインを出展した。

[三島一孝,MONOist]

 ドイツのハーティングは、ハノーバーメッセ2015(2015年4月13〜17日、ドイツ・ハノーバーメッセ)において、「産業システム統合」をテーマに出展。主力のコネクタでインダストリー4.0が求める生産の柔軟性を実現する製品を紹介した他、自社の先進的生産ラインを出展した。

 ドイツ連邦政府が主導するモノづくり革新プロジェクト「インダストリー4.0」は、地域ごとに産官学が協力してクラスタを形成し、研究開発を進めている(関連記事:ドイツが描く第4次産業革命「インダストリー4.0」とは?【前編】)。同社は、インダストリー4.0において最大のクラスタである「It's OWL」に参加しており、同社の先進的自社実践生産ラインはこのクラスタの成果を生かしたものだという。

 同実践ラインは産業システム統合ファクトリー「HAII4YOU Factory」としており、同社の産業用コネクタのカスタマイズ生産を行うもの。

photo ハノーバーメッセ2015に出展された産業システム統合ファクトリー「HAII4YOU Factory」(クリックで拡大)

 同生産ラインでは、購入における購入情報をSAPの基幹システムが受け取り、それをMESを通じて生産設備にダイレクトに反映させることを実現したもの。カスタマイズコネクタを注文に応じて自動的に生産ラインに反映されることが特徴だ。注文は1個から対応可能。大量生産と同じスピードと効率で生産することを目指す「マスカスタマイゼーション」を実現したものとなっている。

 さらに同生産ラインは、インダストリー4.0が目指す「柔軟な生産」を実現すべくモジュラー構造となっており、自由に組み替えを行うことが可能だ。ラインの構成情報などは生産設備同士を接続する同社製コネクタで実現することを目指しており、現在開発を進めているところだという。同コネクタにはメモリを内蔵し、設備情報や生産稼働情報などを保有。これらを組み替えて接続するだけでこれらの情報を基にすぐに生産が再開できるというような将来像を目指す。

photo メモリ内蔵で生産ラインの組み替えを実現するコネクターのプロトタイプ(赤枠部分)。今後小型化を目指していくという(クリックで拡大)

 HARTING ElectricおよびHARTING Electronicsマネージングダイレクターであるウヴェ・グレフ(Uwe Graeff)氏は、産業システムにおける6つのトレンドには、モジュラー化(modularization)、識別化(identification)、統合化(integration)、デジタル化(digitalization)、小型化(minituarization)、そしてカスタマイズ化(customization)があるとし「これらの動きに合わせた取り組みを進めていく」と述べている。

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