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» 2015年04月26日 07時00分 UPDATE

ハノーバーメッセ2015:なんだコイツら、動くぞ! 生物型ロボット最前線 (1/2)

ハノーバーメッセ2015では工場の未来像の一端として、生物の動きを模した最先端ロボットの出展が数多く行われた。最先端ロボットの動向を取り上げる。

[三島一孝,MONOist]

 バイオミメティクスなど最近は生体の動きを活用した機器開発などが注目を集めている(関連記事:古くて新しい開発手法「バイオミメティクス」――生物に未来のモノづくりを学ぶ)。ドイツのハノーバーで2015年4月13〜17日に開催された生産技術の展示会「ハノーバーメッセ2015」でも、未来の工場で働くロボットたちの姿として、生き物の形態や動きを模した最先端技術が数多く出展された。

チョウが舞い、アリが運ぶ

 ドイツのFestoは「The Bionic Learning Network」という教育プロジェクトとして、生物の動きや生態を機械に取り入れる取り組みを進めている。これまでも鳥やくらげ、ペンギンの動きに似せたロボットなどを開発してきた。ハノーバーメッセ2015では新たに、“カメレオンの舌”をモチーフとしたロボットハンドを出展した他、“共同作業をするアリ”や“ぶつからずに空を飛ぶチョウ”などのロボットを出展した(関連記事:気持ち悪いけどすごい! “カメレオンの舌”でつかむロボットハンド)。

BionicANTs

 新たに開発したアリ型ロボット「BionicANTs」は、実際のアリの形状や行動をモチーフとしたロボット。アリは多くの仲間と協力して作業を行う。この自然のアリと同様にBionicANTsはネットワークシステムで結ぶことで、他のロボットと協力して作業を行えることが特徴だ。

 また、製造方法にも工夫を凝らしており、レーザー焼結部品に「3D-MID(Molded Interconnect Device)」技術を採用。本体表面に電気回路を構築しており、デザイン的な美しさと電気的な機能を両立させている。また脚はピエゾ技術を生かして動かしており、電気的に制御を行うことが可能だ。現状では実際の工場で利用するのはまだまだ難しいが、将来的に機械同士の協調作業などを実現するための知見として活用していく方針だという。

photo BionicANTsの外観(クリックで拡大)

eMotion Butterflies

 チョウ型ロボット「eMotion Butterflies」は、同社の過去のプロジェクトであるトンボ型の「BionicOpter」や「eMotionSpheres」などで得た知見を生かして開発したもの。

 赤外線カメラと屋内GPS技術により、屋内でも壁などにぶつからずに飛行を続けることができることが特徴。また飛行を実現するため小型・軽量化を進め、メカ部分とバッテリーを非常に小さい筐体に収めることに成功したという。同社では、これらの知見は、将来の工場における先進的なモニタリングシステムなどで活用できるとしている。

photo Festoのチョウ型ロボット「eMotion Butterflies」(クリックで拡大)
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