3Dや複数動画処理に対応「RZ/Gシリーズ」、ルネサスがサンプル出荷組み込み開発ニュース

ルネサス エレクトロニクスがHMI(Human Machine Interface)アプリケーションに向けてグラフィックスやマルチメディア関連機能を強化したASSP「RZ/Gシリーズ」をサンプル出荷する。

» 2015年04月28日 11時52分 公開
[渡邊宏MONOist]

 ルネサス エレクトロニクスは2015年4月28日、HMI(Human Machine Interface)アプリケーションに向けてグラフィックスやマルチメディア関連機能を強化したASSP「RZ/Gシリーズ」を同年7月よりサンプル出荷すると発表した。

 同社「RZ/Aシリーズ」上位製品としての位置付けで、「RZ/G1E(R8A77450)」「RZ/G1M(R8A77430)」の2製品が用意される。前者はCPUコアとグラフィックスに最大1GHz駆動のARM Coretex-A7(デュアルコア)とPowerVR SGX540を採用し、後者は最大1.5GHz駆動のARM Coretex-A15(デュアルコア)とPowerVR SGX54MP2を採用する。

 フルHD対応の動画コーデックに加えて3Dグラフィックスコアを搭載することで動画と3Dグラフィックスを組み合わせたユーザーインタフェースを提供できる他、高処理能力のCPUコアと搭載する外部DDR3メモリとの高帯域幅確保(800MHzまで)により、顔認識や複数動画処理といった高負荷な機能を実現できる。

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photo RZ/GとRZ/Aの位置付け

 このRZ/Gシリーズについては外部パートナー企業としてアーム、ACCESS、アットマークテクノ、イーソル、SRA、京セラサーキットソリューションズ、京都マイクロコンピュータ、NEC、日立産業制御ソリューションズ、日立超LSIシステムズ、ミラクル・リナックス、横河ディジタルコンピュータ、リネオソリューションズなどが名を連ねており、これらの企業からシステムインテグレート、GUIフレームワーク、ミドルウェア/OSサポートからボード設計サポートや評価・量産ボード販売のサービスなどが提供されることで、導入企業がアプリケーション開発に専念できる環境も整備されている。

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