インタビュー
» 2015年05月25日 08時00分 UPDATE

ZMP 社長 谷口恒氏 インタビュー:ロボットタクシー設立の理由は「自動運転のレベル4で先駆けたい」 (1/2)

ソーシャルゲーム大手のディー・エヌ・エー(DeNA)と「ロボットタクシー株式会社」を設立するZMP。「人とくるまのテクノロジー展2015」のZMPブースで、同社社長の谷口恒氏に、ロボットタクシーに取り組む理由について聞いた。

[朴尚洙,MONOist]

 2015年5月12日、ソーシャルゲーム大手のディー・エヌ・エー(DeNA)が、自動運転技術を活用したタクシーやバスの配車サービスの実現に向けて「ロボットタクシー株式会社」を設立すると発表した(関連記事:ZMPとDeNAが「株式会社ロボットタクシー」設立、自動運転の実用化目指す)。

 ロボットタクシー設立の合弁パートナーになったのがZMPだ。同社は、自動車の運転支援システムの研究開発に最適なプラットフォーム「RoboCarシリーズ」などを展開するベンチャー企業。現在、RoboCarシリーズで培った自動運転技術は、建設機械や農業機械、物流機器などの分野にも拡大している。

 同社は「人とくるまのテクノロジー展2015」(2015年5月20〜22日、パシフィコ横浜)において、RoboCarシリーズの最新モデル「RoboCar MINIVAN」を展示した。RoboCar MINIVANは、トヨタ自動車のハイブリッドミニバン「エスティマ ハイブリッド」をベース車両に、さまざまなセンサーやコントローラを搭載しており、より実践的な自動運転の実験に利用できる。

 展示したRoboCar MINIVANは、ソニーの車載CMOSセンサーを用いたステレオカメラ「RoboVision2」やレーザースキャナなどを搭載しており、これらのセンサーデータに機械学習やDeep Learningを適用するデモンストレーションを披露するなどしていた。

「RoboCar MINIVAN」 「RoboCar MINIVAN」(クリックで拡大)
sp_150525expo_jsae_zmp_02.jpgsp_150525expo_jsae_zmp_03.jpg (左)「RoboCar MINIVAN」には、ソニーの車載CMOSセンサーを用いたステレオカメラ「RoboVision2」(中央の赤い筐体)やレーザースキャナ(屋根の上に載っているユニット)が搭載されている。(右)サイドミラーの下部にもカメラを設置(クリックで拡大)


 今回、ZMPブースで、同社社長の谷口恒氏にインタビューする機会を得た。なぜZMPは、ロボットタクシーに取り組むのか。ロボットタクシーはどんな形になるのか。谷口氏に聞いた。

MONOist ZMPは自動運転の研究開発用プラットフォームが事業の中核になっている。そこから一歩踏み出して、配車サービスを手掛けるロボットタクシーをDeNAと設立したのはなぜか。

谷口氏 当社は、ロボット技術や自動運転技術というものを事業の中核に据えており、その最初の応用先が自動車だった。自動ブレーキに代表される運転支援システムを開発するツールとして、自動車メーカーやティア1サプライヤに活用していただいている。現在は、建設機械や農業機械、物流機器などにも応用先が広がっているところだ。

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