特集
» 2015年06月22日 10時00分 UPDATE

無償3D CADレビュー:Googleドキュメントみたい! 無償クラウド3D CAD「Onshape」を使ってみた (4/5)

[小林由美,MONOist]

フィーチャ履歴の扱い

 左側に作られるフィーチャ履歴はロールバックしたり、個別に抑制したりが可能だ。以下の画像、フィーチャ履歴のリストの中にある灰色のバーを上にドラッグすると、履歴をロールバックすることが可能だ。

yk_onshapeb_035.jpg 画面左にあるFeatures(フィーチャ履歴)と完成形状

 

yk_onshapeb_036.jpg 灰色のバーを上にドラッグして履歴をロールバックする

 それぞれのフィーチャを「Surpress」(抑制)することも可能だ。抑制することで、一時的にフィーチャが存在しない状態になる。

yk_onshapeb_037.jpg Extrude1を右クリックし、「Surpress」(抑制)を選択。抑制後にはExtrude1とそれに関連しているSketch2に横線が入り、フィーチャも消える

yk_onshapeb_038.jpg 同様な方法で「Unsurpress」(抑制解除)もできる

シェーディング色も変えられる

 画面左の柱、下にある「Part」を右クリックし、「Appearance」(体裁)を選択するとシェーディングの設定ができる。色(カラーチャート内をドラッグ)と「Opacity」(透明度:スライドバーで調整)が変えられるが、稜線を非表示にはできない。ワイヤフレーム表示にするにはOpacityを0にすればよい。

 シェーディング色は、以降で紹介する「Assembly」(アセンブリ)のデータ表示にも反映される。

yk_onshapeb_039.jpg シェーディング色の設定

アセンブリも「使える」が……

 「Assembly」(アセンブリ)作成は「Insert parts and assemblies」のアイコン(以下の画像、左上の赤線)をクリックし、呼び出したいパーツを選んでスタートする。「Instance」(構成要素)にある「Origin」が原点だ。

yk_onshapeb_040.jpg 「Insert parts and assemblies」のアイコン(左上の赤線)をクリック。リストのプレビュー画像を直接クリックして選択する

yk_onshapeb_041.jpg 作業エリアに選択した部品が放り込まれる。

 呼び出したパーツは作成した基準の通りに置かれるが、固定されておらず、ドラッグすれば動いてしまう。そこで「Mate」(合致)コマンドで固定していく。

 まずベース(基準)になる部品だけは動かさずに、Instanceにある該当のパーツ名を右クリックし、「Fix」(固定)する。

yk_onshapeb_042.jpg ベース部品を「Fix」(固定)させる

 合致系の機能は「Planar mate」(面で合致)、「Cylindrical mate」(円筒で合致)など、一般的なパラメトリック3D CADに備えるパターンが大体そろっている。「Pin slot mate」(長穴にピンを入れる合致)もある。

 

yk_onshapeb_043.jpg 「Cylindrical mate」(円筒で合致)

yk_onshapeb_044.jpg 「Planar mate」(面で合致)

yk_onshapeb_045.jpg 完成したアセンブリ

 スナップフィットや、スクリューやラック&ピニオン、ギアなどの定義もできる。ただ、定義はできるものの、現状だと効果がよく分からない……。これは今後組み立て動画生成の機能ができる伏線かもしれない。

yk_onshapeb_046.jpg スクリューの設定

 アセンブリにアセンブリを呼び出せば、親子アセンブリも作れる。

yk_onshapeb_047.jpg

 なお干渉チェックの機能はない。断面表示についても、パーツ単独、アセンブリいずれも今のところ実装されていない。

 個人的に、作業していて不便だと感じたのが、アセンブリの環境に作業平面がないことだった。0座標こそ表示されていたが、平面がないとどうも分かりづらい。0座標の点を使って合致ができそうだったが、筆者が試したところ、うまくいかなかった……。

 ちなみに、ヘルプの動画では原点合わせのことには特に触れられておらず、ベースになる部品をいきなりバチッと固定(Fix)していた。最初から原点に合わせて自動的に配置されるとはいえ、それでOKではない場合もあり得る。こちらも今後の改善に期待したいポイントだ。

Copyright© 2018 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.