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» 2015年06月22日 10時00分 UPDATE

無償3D CADレビュー:Googleドキュメントみたい! 無償クラウド3D CAD「Onshape」を使ってみた (5/5)

[小林由美,MONOist]
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あれ? ところでファイルの保存は?

 Onshapeでのファイルの保存は随時自動で行われているため「ファイル→保存」のコマンドはない。これもGoogleドキュメントみたいだ。一度、CADの画面を閉じると、「Undo」(元に戻す)はできなくなる。

 ファイルの「Rename document」(名前を変更)は画面上Onshapeのロゴの脇、3本横線アイコンの中にある。

yk_onshapeb_048.jpg

データのインポート/エクスポート

 データをインポートするには、マイページ左上にある「Create」アイコンの右横にある「↑」矢印の付いたアイコン(Import document fail)をクリックし、データを選択する。

 データをエクスポートするには、Part StudioやAssemblyのタブを右クリックすると出てくるリストから「Export」を選択する。STLだけは「Export to STL」を選び、他の形式とは別ルートで書き出すようになっている。

 なおインポートとエクスポートに対応する形式は、下記の通りだ

パーツファイル書き出し(Export)

  • Parasolid
  • ACIS
  • STEP
  • IGES
  • SolidWorks
  • STL

パーツファイル読み込み(Import)

  • Parasolid
  • ACIS
  • STEP
  • IGES
  • CATIA V5
  • SolidWorks
  • Inventor
  • Pro/ENGINEER, Creo
  • JT

アセンブリファイル書き出し(Export)

  • Parasolid
  • STEP

アセンブリファイル読み込み(Import)

  • Parasolid
  • ACIS
  • STEP
  • IGES
  • SolidWorks Pack and Go files
  • JT

 SolidWorks形式のデータを「SolidWorks 2015」で読み込むと履歴のないパーツファイルになった。データのバージョンはSolidWorks2004だった。

yk_onshapeb_049.jpg データのプロパティ

yk_onshapeb_050.jpg 普通に読み込んだ部品1

yk_onshapeb_051.jpg 普通に読み込んだ部品2

 「フィーチャ認識機能」を使えば履歴は表示されるが、Onshapeのフィーチャ履歴がそのまま生きているわけではない。フィーチャ認識機能は中間ファイルなどもともと履歴を持たないデータにも履歴が付けられる機能だ。

yk_onshapeb_052.jpg フィーチャ認識した部品1

yk_onshapeb_053.jpg フィーチャ認識した部品2

※SolidWorksデータ検証協力:いわてデジタルエンジニア育成センター 小原照記氏。ありがとうございます!

現時点は無償版で十分か

 筆者はこれまでの無償3D CADの「ダイレクト系3D CADっぽい」操作にいまいちなじめなかった。今回のOnshapeは個人的には「しっくりきた」ものであり、「これからも使っていきたい!」と思えた。ただ、現時点では改善してほしいポイントも幾つかあり、有料版へのアップグレードはαになってから考えても遅くはないかもしれない。

 リリースしてまだ3カ月、何よりまだβ版。それでこの完成度だ。それにブログでは頻繁に機能追加などのアップデートを伝えている。この記事公開から3カ月、半年と経過していくうちに、着々と進化を遂げているに違いない。

余談:創設者があの人だった

 Onshapeの創設者は、SolidWorks(Dassault Systèmes SolidWorks)の創設者・元CEOでもあるジョン・ハースティック(Jon Hirschtick)氏だ。OnshapeのWebサイトで公開されているチームメンバーにも、元開発者や元マーケティング担当、元インターンなど、過去SolidWorksに関係した人がちらほら見られた。

yk_onshapeb_054.jpg Onshapeのブログより引用

yk_onshapeb_055.jpg SolidWorks Worldで映画監督のジェームス・キャメロン氏(右)と登壇したジョン・ハースティック氏(左)

 確かにOnshapeの使い勝手や機能も、SolidWorksに通じるものがあった。

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