オリジナル「ミニ四駆」ボディを手に入れよう!無償3次元CADによる「ミニ四駆」ボディ設計講座(1)(2/3 ページ)

» 2015年07月13日 10時00分 公開
[志田穣MONOist]

シャーシも豊富

 また、ミニ四駆にはボディ以外にシャーシ(電池、モーター、ギヤなどを搭載して車軸を懸架する部分)にも多彩な種類が用意されているのをご存じでしょうか?(表1


シャーシ名 特長
MAシャーシ MSシャーシのモノコックエアロ型。重心の低さに加えて気流を意識したシャーシデザイン。6個のローラーを標準装備し、サイドの拡張性もアップしたハイパフォーマンスシャーシ
MSシャーシ ダブルシャフトモーターによるダイレクトドライブを採用した、ノーズ/センター/テールの3分割シャーシ。ボックス構造で、ねじれに強く高い剛性を誇る。コーナーで有利な80mmホイールベース
ARシャーシ 抜群の整備性を誇る高剛性シャーシ。6個のローラーを初採用し、電池も低配置に。サイドの拡張性も充実な82mmホイールベースマシン
スーパーIIシャーシ スーパー1シャーシの進化型。バンパー剛性を強化し、拡張性を高めたシャーシ。ターン式スイッチや2点固定式リヤステー、ビス止め式のカバーなど実戦装備が満載
VSシャーシ 軽量コンパクトで小回りの効く80mmショートホイールベースタイプの熟成された高性能シャーシ。ヒンジ式のギヤカバーやバッテリーホルダーなどメンテナンス性にも優れる
スーパー1シャーシ ゼロシャーシの進化型。ハイスピードに合わせ剛性をアップ、また着脱可能なサイドステーで拡張性をアップ。フルカウルタイプは小径タイヤとの組み合わせで地上高約3mmの低重心シャーシとなる
スーパーXXシャーシ スーパーXの強化・拡張型。ワイドなローラーセッティングを可能にしたノーズガードが特徴。さらなる剛性強化やサイドステーの機能強化など抜群の安定性を誇る
スーパーXシャーシ 72mmシャフト採用のワイドトレッド&84mmのロングホイールベースで車体剛性も高く、安定性が高い。シャーシ下面からモーターの着脱ができ、素早いセッティングチェンジが可能。2点止め式のリヤステーは拡張性が高い
スーパーTZ-Xシャーシ スーパーTZの拡張型。フロントバンパーのビス穴追加や、2点止め式リヤステーを採用。ミディアムホイールベース&ワイドトレッドの高速安定タイプ
スーパーTZシャーシ 82mmのミディアムホイールベース&ワイドトレッドに加え、電池を低い位置に配置したフラットなシャーシ下面など低重心でバンパー剛性もあり、高速走行時の安定性に優れる
スーパーFMシャーシ FMシャーシの進化型。シャーシ底面はエアロ効果を意識したデザイン。バンパーの強度アップ、シャーシ下面のモーター冷却ダクトなど実戦的装備を採用。リヤローラーステー初採用
表1 シャーシの種類(※出典:タミヤ ミニ四駆シャーシセレクトガイドより)

 表1に示したものは、どれもミニ四駆のシャーシではありますが、形状はもちろんのこと、モーターやギヤ、電池のレイアウトはそれぞれ異なります。気流や冷却ダクトと聞くと、その効果のほどを比較してみたくなりますが(笑)、素人の邪推は置いておくとして、今回はMAシャーシを採用するフェスタジョーヌというモデルを対象とします(画像5)。

ミニ四駆PROシリーズ「フェスタジョーヌ」(筆者作) 画像5 ミニ四駆PROシリーズ「フェスタジョーヌ」(筆者作)

 フェスタジョーヌが採用するMAシャーシの主要寸法は以下の通りです。

  • 全長:156mm
  • 全幅:97mm
  • ホイールベース:80mm
  • ホイール径:26mm

 なお、タミヤの公式Webサイトに記載されている、MAシャーシの特長は以下の通りです。

“MA”とは、Midship AERO(ミドシップエアロ)の略。モーターを車体中央に搭載した、ミドシップレイアウトの「MSシャーシ」、走行中の気流(エアロ)を特に意識してデザインされた「ARシャーシ」。それぞれの優れた特徴を1台のシャーシにまとめ上げたのがこの「MAシャーシ」です。もちろん、これまでに蓄積されたレーシングノウハウを生かして、3.5:1のギヤ比を採用、6個の低摩擦樹脂ローラーやリヤスキッドバーを標準装備するなど、走行性能も徹底的に磨き上げました。加えて、一体型のモノコック構造の採用で、組み立てやすさやメンテナンス性もさらに向上するなど、初心者からベテランレーサーまで、また、小さめのコースで行われる街かどレースから、大型の特設5レーンサーキットの公認競技会まで、幅広く対応できるシャーシです(タミヤの公式Webサイトより)


 確かに車体中央にモーターをレイアウトし、その左右に単三電池を装着できるスペースが確保されています。駆動系はダブルシャフトモーターを採用しており、前後輪に独立して駆動力を伝達できるようになっています。この方式であれば、動力性能的に安定していそうですね。

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