柔らかく、しなやかな3Dプリンタ用フィラメント「FABRIAL Rシリーズ」発表3Dプリンタニュース

JSRは、柔らかくてしなやかな熱溶解積層式3Dプリンタ用フィラメント「FABRIAL Rシリーズ」を米国マサチューセッツ州で開催される「第11回 ファブラボ国際会議・国際シンポジウム(FAB 11)」で紹介すると発表した。

» 2015年07月15日 15時23分 公開
[八木沢篤MONOist]

 JSRは2015年7月15日、柔らかくてしなやかな熱溶解積層式3Dプリンタ用フィラメント「FABRIAL Rシリーズ」を米国マサチューセッツ州で開催される「第11回 ファブラボ国際会議・国際シンポジウム(FAB 11)」で紹介すると発表した。

 FABRIAL Rシリーズは、同社独自のポリマー技術を活用して開発した熱溶解積層式3Dプリンタ用フィラメント「FABRIAL」ブランドの第2弾製品。PLA(ポリ乳酸)樹脂で強靭(きょうじん)さを高めたフィラメント「FABRIAL Pシリーズ」がFABRIALブランドの第1弾として同年1月19日に発表済みである。

 従来、3Dプリンタ用のフィラメントは硬質の材料が多く、幅広い用途やデザインの多様性に対応できる軟質のフィラメントが求められていた。こうした声に応えるべく、同社は慶應義塾大学 准教授の田中浩也氏と共同で、柔らかさとしなやかさを兼ね備えたFABRIAL Rシリーズの開発に着手。肌になじむ触り心地で、出力した造形物も柔らかいゴムのようにぐにゃりと曲げられるフィラメントの開発に成功した。

「FABRIAL Rシリーズ」フィラメント(右)と造形サンプル(左) ※出典:JSR 「FABRIAL Rシリーズ」フィラメント(右)と造形サンプル(左) ※出典:JSR

 FABRIAL Rシリーズは、医療分野などで実績のある皮膚刺激性テスト(ISO 10993-10準拠)による安全性確認済み材料をベースにしており、造形時に発生する臭気や熱収縮による造形物の変形を軽減するための改善などが施されている。

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