詰まり除去機能を搭載した内視鏡下手術向けマルチデブリッターを発売医療機器ニュース

オリンパスは、耳鼻咽喉科領域などでの内視鏡下手術に使われるデブリッターの新製品として、マルチデブリッター「DIEGO ELITE」を発売する。詰まり除去機能などにより、手術時間を短縮できるという。

» 2015年07月22日 08時00分 公開
[MONOist]

 オリンパスは2015年7月3日、耳鼻咽喉科領域などでの内視鏡下手術に使われるマルチデブリッター「DIEGO ELITE(ディエゴエリート)」を7月初旬から発売すると発表した。

 デブリッターは、耳鼻咽喉科領域で生体組織の切除・吸引・切削に使われる医療機器。組織を分割するブレード、ハンドピース、本体(コンソール)、吸引機、送水吸引チューブなどで構成される。内視鏡下副鼻腔手術(ESS)などで日常的に使用されるが、薄い骨片を含む粘膜組織を分割しながら吸引するため、ブレードなどの機器に組織が詰まりやすいといった課題があった。

 DIEGO ELITEは、詰まり除去機能として「Declog 空気圧バルブ」を搭載。ブレードを取り外さずに詰まった組織を排出できるため、手術時間を短縮できる。また、高周波エネルギーデバイスのバイポーラ/モノポーラ出力ができるブレードを使用することで、従来はバイポーラ鉗子への差し替えが必要だったが、デブリッターのブレードのまま止血可能にした。

 さらに、先端から吸引できるタイプのブレードでは、先端孔から血液や鼻汁をブレードのまま吸引できる。吸引管に差し替えずに操作できるため、出血点の迅速な視野確保が可能になるとしている。

photo 「DIEGO ELITE」のハンドピースとブレードの組み合わせ例
photo 「DIEGO ELITE」の本体(コンソール)
photo バルブの空気圧により、ブレード内に詰まっている組織を外に排出できる
photo 先端孔付きブレード

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