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» 2015年07月27日 11時00分 UPDATE

モータースポーツ:「惨敗から学び栄光つかむ」、工学院大が世界最大のソーラーカーレースに再挑戦 (1/2)

工学院大学は、新たに開発したソーラーカー「OWL(あうる)」を初披露した。2015年10月に開催される世界最大規模のソーラーカーレース「World Solar Challenge 2015」で悲願の優勝を狙う。

[與座ひかる,MONOist]

 工学院大学は2015年7月24日、新たに開発したソーラーカー「OWL(あうる)」を初披露した。このOWLで、2013年以来2回目の出場となる世界最大規模のソーラーカーレース「World Solar Challenge(WSC) 2015」(開催期間:2015年10月18〜25日)に参戦し、悲願の優勝を狙う。

 OWLは、同大学のソーラーカープロジェクトから産まれた車両だ。工学部機械システム工学科 准教授の濱根洋人氏が率いるプロジェクトで、総勢76名の学生が所属する。2013年にもソーラーカー「PRACTICE」を発表し、同年10月開催の「WSC 2013」に参加したが、「結果は惨敗」(濱根氏)。負けた理由を徹底的に分析し、製作されたのがOWLだ。

新たに開発したソーラーカー「OWL(あうる)」 新たに開発したソーラーカー「OWL(あうる)」(クリックで拡大)

 同プロジェクトは、ただ速さを追求するだけではなく、ソーラーカーの未来に貢献できるような「実用的で安全なソーラーカー製作」を目指している。タイヤの摩擦抵抗とボディの空気抵抗を減らす目的から、30年以上の間三輪/低重心のデザインが変わらず主流となっていたソーラーカー。「設計思想で右にならうことはしない。工学院大学ならではのデザイン・設計で結果を出したい」(プロジェクトの学生キャプテンを務める修士2年生の大原 聡晃さん)。

一般的なソーラーカー。30年以上変わらないデザインだったという 一般的なソーラーカー。30年以上変わらないデザインだったという(クリックで拡大)出典:工学院大学

 前回挑戦したWSC 2013では、1人乗りの車両が対象の「チャレンジャークラス」で出場した工学院大学。しかし今回は、「実用的で安全なソーラーカー製作」というビジョンに合致する、2人乗り以上が対象となる「クルーザークラス」での参戦を決めた。クルーザークラスは、WSC 2015からのレギュレーション変更により、レース途中に行う外部充電が3回から1回に減少し、スピード(走行タイム)の得点比率が高まった。

クルーザークラスのレギュレーション変更の内容 クルーザークラスのレギュレーション変更の内容。得点配分は実用点が減り、スピードが大幅に増えた(クリックで拡大) 出典:工学院大学

 そこで、"とにかく早く"ゴールすることを目的に、空気抵抗を減らそうと前方から後方にかけて中身をくり抜いたようなデザインを採用。前回のPracticeよりも空気抵抗係数を56.7%も削減した。これは、2013年に同クラスで優勝したオランダのソーラーカーの空気抵抗係数よりも低い数値だという。

空力性能の向上を説明したスライド 空力性能の向上を説明したスライド(クリックで拡大) 出典:工学院大学
hyoza_150727kougakuin05.jpghyoza_150727kougakuin06.jpg 前方から見たOWL(左)。真横から見たOWL(右)(クリックで拡大)
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