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» 2015年07月29日 13時10分 UPDATE

モノづくりセミナーリポート:「3Dスキャナ」の進化を支える4つのトレンド (1/3)

ローランド ディー.ジー.主催のモノづくりセミナー「Experience Day3」(東京会場)に登壇したデータ・デザイン セールスユニット セールスG マネージャー 日尾紀暁氏の講演から、3Dスキャナの市場動向や最新トレンドなどを紹介する。

[八木沢篤,MONOist]

 ローランド ディー.ジー.(以下、ローランドDG)は2015年7月23〜24日の2日間、3次元ツールを活用したモノづくりセミナー「Experience Day3」(東京会場)を開催。同社のmonoFabシリーズに関する説明の他、社外講師としてオートデスクとデータ・デザインの2社を招き、3次元CADおよび3Dスキャナの最新トレンドや活用事例などを紹介した。

 本稿では、データ・デザイン セールスユニット セールスG マネージャー 日尾紀暁氏の講演「3Dスキャナ 業界最新トレンドと多様な業界の導入事例とその活用術」の内容について取り上げる。


日尾紀暁 講演を行ったデータ・デザイン セールスユニット セールスG マネージャー 日尾紀暁氏

3Dスキャナとは

 3Dスキャナ(3次元計測機)とは、実際のモノ(現物モデル)から3Dデータを取得するための装置である。3Dスキャナと一言でいっても、人が手に持って使用するハンディ型や、床の上に固定して使用する設置型、そして、工作機械のように大きいボックス型など、さまざまな種類が存在する。

3Dスキャナの種類 3Dスキャナの種類(※講演スライドより)

 また、3Dスキャナは大きく「接触式」と「非接触式」の2つの方式に分類される。接触式とは文字通り、直接モノに触れて計測する方式である。1点ずつ計測するため、非常に高精度なポイント座標を取得できるが、広範囲のスキャンには手間と時間がかかる。

 一方の非接触式は、モノに直接触れることなく、一度のスキャンで一定範囲内を計測できる特長がある。「非接触式の場合、スキャン方式が複数存在する。機種や方式の違いにより精度や操作方法が異なる。また、直接モノに触れて計測するわけではないので材質の影響を受けやすい。光を反射・透過するような材質は苦手なので、対象物にコーティングを施すなどの工夫が必要になるケースもある」(日尾氏)。

「非接触式」 同講演では、「非接触式」の3Dスキャナにフォーカス。非接触式でもさらに、設置型とハンディ型に分けられる(※講演スライドより)

非接触式の3Dスキャナについて

 続いて日尾氏は、非接触式の3Dスキャナのうち、設置型とハンディ型の特性について紹介した。

 設置型の場合、高精度スキャンが可能な機種もあり、工場のライン検査などで使われるケースもある。しかし、事前準備やスキャン時の手間、アンダーカット部分のスキャンが苦手などの短所もあるという。「非常に高精度で誤差が小さいが、移動や持ち運びには適さない」(日尾氏)。

 一方のハンディ型については「携帯性に優れ、作業環境を選ばない。スキャン時間も短く、狙った部分を容易に取得できる」と日尾氏は説明。現在、非接触式の3Dスキャナの出荷台数が日本市場でも伸びているという。

設置型の特性ハンディ型の特性 (左)設置型の特性/(右)ハンディ型の特性 (※講演スライドより) 画像クリックで拡大表示

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