でもアセンブリの拘束は問題なく付けられます。ここでは私の持っているソフトの都合上、2種類のCADパーツしかありませんが、Creoとか「NX」と「CATIA」なども混在させてアセンブリも組めるようです(現実にそこまで混在させることがあるかどうかは別にして)。
ということで、唯一グリップだけをInventorで作りましたので、これをハンドルの穴に取り付けます。
アセンブリツリーでは、SolidWorksのパーツもInventorのパーツも同じアセンブリに組み込まれていますが、実際、実ファイルが格納されているフォルダを見ても、もともとのネイティブファイルがそれぞれアセンブリにポイントされていることが分かります。
今までは、アセンブリに組み込もうとすると、組み込みたい全てのファイルを変換しなければならず、さらにそのパーツが変更されたら、そのたびに変更をしなければならないので面倒した。この機能を使うと変換の手間もなければファイルの量も増えるわけではなく、「確かに便利かな」と思いました。
元のSolidWorksデータをいじってみるとどうなるのでしょうか?
画像では分かりづらいのですが、もともと9mmだった穴の直径を8mmにしてみました。
そうすると、画面左モデルツリーの「handle」の横に赤い稲妻みたいなアイコンが表示されていて、アセンブリも更新するように指示がでています。
きちんと更新も伝わってきます。でも、例えば変換したパーツの穴をInventorのダイレクト編集で直径を変えた場合とちょっとこの後の挙動は違います。
このままデータを更新しようとすると、エラーが出てしまいました。仕方がないので、このまま適用してみます。
ハンドルとグリップの拘束にエラーが出てしまいました。どの道、この部分は直径の変更で、干渉が発生してしまっているので、グリップの棒の直径も変更する必要がありますね。その上で、この拘束の修正をすれば冒頭の図のように治ります。
ところで、参照と変換で比較すると、普通に考えれば変換の方が時間がかかりそうですが、100パーツ程度のPro/Eアセンブリを読み込んだ時には、変換をかけた際の時間の方が早かったです。
この機能は実務ではまだ使ってはいないのですが、あらためて使ってみたいと思いました。
読者の皆さんも日々お使いのソフトウェアの機能や使い方をあらためて振り返ると新しい発見があるかもしれませんね。
ということで、本日はこちらで失礼いたします。ではでは!
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