いつもの設計シートをアプリに簡単変身! はめ合い公差表検索シートを作ろうこれは使える! 設計現場のExcel(4/4 ページ)

» 2015年08月19日 10時00分 公開
[伊藤孝宏MONOist]
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自動で動作するように機能追加

 まず、自動で設定させる部分を作成します。VBAエディタで「挿入」→「標準モジュール」として、表示されるウィンドウに、以下のように記述します。

Sub Auto_Open()
UserForm1.Show
End Sub

 「Auto_Open()」はファイルが開かれたら最初に動作するプログラムで、2行目の「UserForm1.Show」は「ユーザーフォームを表示しなさい」という意味です。

 次に、同時にシートが非表示となるように設定させる部分を作成します。ユーザーフォームのコードで、「UserForm_Initialize()」に以下を追加します。

Application.Visible = False

 これは、アプリケーションすなわちExcelシートの表示状態(Visible)をFalse、つまり「見えないようにしなさい」という意味です。これで、ユーザーフォームが開かれると同時にシートが非表示となります。

 さて、このままだと、ユーザーフォームを閉じた後に何も表示されないため、Excelファイルを終了できなくなります。そこで、下記に示すコードを追加して、ユーザーフォームが閉じられたら、Excelシートを表示させるようにします。

Private Sub UserForm_Terminate()
Application.Visible = True
End Sub

 「UserForm_Terminate()」とは、ユーザーフォームが閉じられたら動作するプログラムです。2行目はExcelシートの表示状態をTrue、つまり「見えるようにしなさい」という意味です。これで、ユーザーフォームが閉じられると同時にシートが表示されます。

 無事にできましたでしょうか? 出来上がったデータはこちらからダウンロードできます。

hameai.xls

筆者紹介

伊藤孝宏(いとう・たかひろ)

1960年生。小型モーターメーカーのエンジニア。博士(工学)。専門は流体工学、音・振動工学。現在は、LabVIEWを使って、音不良の計測・診断ソフト、特性自動検査装置などの開発を行っている。



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