3Dスキャンから3Dプリントまでこれ1台、PCレスで使える「ZEUS」3Dプリンタニュース

santecは、米AIO Roboticsのオールインワン3Dプリンタ複合機「ZEUS」の販売開始を発表した。

» 2015年08月24日 15時38分 公開
[八木沢篤MONOist]

 santec(サンテック)は2015年8月24日、米AIO Roboticsのオールインワン3Dプリンタ複合機「ZEUS(ゼウス)」の販売開始を発表した。販売価格(税別)は39万8000円。同社Webサイトから購入申し込みができる他、近日中にAmazonでも購入できるようになるという。

 ZEUSは、3Dスキャナ、3Dプリンタ、PCを一体化した製品。2013年にクラウドファンディング「Kickstarter」で製品化に向けた資金調達に成功して注目を集めた。

 これまでも3Dスキャナを搭載した複合機タイプの3Dプリンタは存在していたが、3Dスキャン終了後、いったんスキャンデータをPCに取り込んで修正などを行い、3Dプリント可能なデータに加工してから3Dプリントする必要があった。

オールインワン3Dプリンタ複合機「ZEUS(ゼウス)」 オールインワン3Dプリンタ複合機「ZEUS(ゼウス)」

 これに対し、ZEUSはPCとの接続なしに、3Dスキャンから3Dプリントまでの一連の作業・処理を全て1台で行うことが可能。スキャンデータの軽微な修正や拡大/縮小の指定などを、液晶タッチパネルから簡単に操作できる。

 3Dプリンタ機能の造形方式は、熱溶融積層方式を採用。最大造形サイズは203×152×144mmで、PLAフィラメントに対応する。PLAフィラメントは1kgで8900円(税別)。3Dスキャナ機能の撮影方式は、ラインレーザースキャン方式を採用。最大撮影サイズは230×130mmで、解像度が125μm、撮影可能重量は2kgまでとなる。CPUは、クアッドコア(1.7GHz)の「Exynos 4412」プロセッサを採用。7インチの液晶タッチパネル、2MピクセルのフルHD CMOSカメラを搭載する他、Wi-Fi、LAN、USBなどのインタフェースを備える。

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