新たな部門間情報連携基盤を「Oracle Database Appliance」で構築製造IT導入事例

日本オラクルとアシストは、オラクルの高可用性データベースとハードウェアを一体化したエンジニアド・システム「Oracle Database Appliance」が、小松ウオール工業の新たな部門間情報連携基盤として稼働していることを発表した。

» 2015年08月26日 09時00分 公開
[MONOist]

 日本オラクルとアシストは2015年8月3日、オラクルの高可用性データベースとハードウェアを一体化したエンジニアド・システム「Oracle Database Appliance」が、小松ウオール工業の新たな部門間情報連携基盤として稼働していることを発表した。

 小松ウオール工業は、建築物内部の空間を仕切るパーティション製品の製造・販売を手掛ける企業。個々の建築物に合わせた専用のパーティション製品を設計・生産する個別受注生産を主なビジネスモデルとしている。

 同社の技術部門では、製品に関するさまざまな情報を広く共有・再利用するための基盤を構築していたが、多様な製品属性情報を製造工程のシステムで取り扱うには、従来のデータベース管理システムの表構造では対応できないこともあった。そのため、製品の属性をXML形式でデータベースに格納し、設計図面と製造工程を迅速に連携させ、新しい仕組みで段階的に拡張することを計画。そのニーズを満たす製品として、2014年12月に「Oracle Database」「Oracle Database Appliance」の採用を決定した。

 同社では、他の業務システムでもOracle Databaseを利用している。Oracle Databaseは、高度なXMLデータベースとしての機能を備えているため、XMLデータベースとして利用した際も従来と同じ運用が可能だという。

 また、Oracle Database Applianceは、ハードウェアを含むアプライアンス製品のため、迅速な導入が可能。さらに、実際に使用するコア数に応じて購入ライセンスを拡張できるため、今後は活用状況に応じて段階的にシステムを拡張していくという。同時に、各業務アプリケーションに分散しているデータベースを、徐々にOracle Database Appliance上へ集約し、運用作業の効率化や各業務データを連携させることで、モノ作り情報のさらなる活用を推進するとしている。

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