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» 2015年09月04日 15時00分 UPDATE

インダストリー4.0:インダストリー4.0など次世代モノづくり時代の企業情報システム像 (1/3)

IoT時代に突入し、ドイツからはインダストリー4.0、GEからはインダストリアル・インターネットといった、製造業の新たなビジョンが提示された。それら、次世代モノづくりに関わる有力ITベンダーの戦略分析から、矢野経済研究所では、IoT時代の企業情報システム像をまとめた。

[矢野経済研究所 ICTユニット]
矢野経済研究所 ICTユニット

 IoT時代に突入し、ドイツからはインダストリー4.0、GEからはインダストリアル・インターネットといった、製造業の新たなビジョンが提示された。それら、次世代モノづくりに関わる有力ITベンダーの戦略分析から、矢野経済研究所では、IoT時代の企業情報システム像をまとめた。


IoT時代の製造業向け企業情報システム像

photo 図表:IoT時代の製造業向け企業情報システム像 出典:矢野経済研究所

CAD:ここではCAD/CAM/CAE、デジタルファクトリー、1DCAEなど開発・設計に関わるツール全般を含む概念

PLM:製品ライフサイクル管理

MOM/MES:製造オペレーション管理、製造実行システム

SLM:サービスライフサイクル管理

 ポイントになるのは、(1)CADからエッジ端末までを結ぶ横のラインと、(2)CADから生産機器などまでを結ぶ縦のラインである。言うまでもなく、(1)がインダストリアル・インターネット、(2)がインダストリー4.0で主に取り上げられているものである。

 矢野経済研究所では、ITベンダーの製品戦略や買収戦略から、この2つをつなげるのは、開発・設計を担うCAD分野にあると結論づけ、システム像をまとめた。

キーワードは、工場と製品の“デジタルツイン(電子的な双子)”

 次世代モノづくりにおける新たなコンセプトとして重要なのが「デジタルツイン(電子的な双子)」である。デジタルツインの概念は2003年に登場したといわれているが、このコンセプトは(1)実世界における物理的な製品、(2)バーチャル空間におけるバーチャル製品、(3)バーチャルと物理の両方を結び付けるデータや情報、という3つで構成される。

 ここで対象となるのは「工場」と「製品」である。実際に製造するリアルな工場と全く同じものをバーチャルで構築し、また、出荷する製品1つ1つに対応したバーチャルな製品を管理する、それがここでいうデジタルツインである。

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