バッチ処理時間を大幅に短縮する高速データベース・マシンを導入製造IT導入事例

日本オラクルとアシストは、村田機械がオラクルの高速データベース・マシン「Oracle Exadata Database Machine」を導入したと発表した。導入により、夜間バッチや資材所要量計画のバッチ処理時間が大幅に短縮した。

» 2015年10月09日 09時00分 公開
[MONOist]

 日本オラクルとアシストは2015年9月16日、村田機械がオラクルの高速データベース・マシン「Oracle Exadata Database Machine」(以下、Oracle Exadata)を導入したと発表した。導入はアシストが担当し、村田機械の基幹システムを支えるプライベート・クラウド環境の統合データベース基盤として稼働している。

 村田機械は、業務および業務システムの改革・改善の一環として、製品情報管理の強化を目指し、全社統一でデータを管理する「統合部品表システム」の構築を進めてきた。同システムでは、膨大な量のデータ処理が予測され、そのデータベース基盤には、高い拡張性と処理性能が求められていた。同時に、基幹系システムのハードウェアが更新時期を迎えていたため、従来より利用していた「Oracle Database」のアップグレードにより、バージョン統一や運用効率の向上を図るため、Oracle Exadataの導入を決定した。

 今回の導入により村田機械では、夜間バッチの処理時間が1/2に、資材発注時に必要となる資材所要量計画のバッチ処理時間が1/6以下に短縮。アプリケーションにトラブルが生じた場合にも、十分な対応時間を確保できるようになった。オンライン画面のレスポンスも、約6倍に向上したという。

 また、大容量で高い拡張性を持つため、将来のデータ増にも対応できる。さらに、Oracle ExadataやOracle Databaseの各種管理ツールを活用することで、データベースの監視作業を効率化。遠隔地にある災害対策サイトに設置されたOracle Exadataに、Oracle Active Data Guardを使って本番サイトのデータを複製・同期できるため、システムの可用性も向上した。

 村田機械では今後、各種ツールを活用しながら、データベース監視を強化し、SQLチューニングなどを検討する予定だ。

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