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» 2015年10月09日 10時00分 UPDATE

国際福祉機器展 2015:ぶら下がりながら歩行リハビリ可能、体重負荷を30%軽減する介助リフト

モリトーは「国際福祉機器展 2015」において、つり下げ式の歩行練習リフト「SS-1000」を展示した。転倒時の事故を減らし、補助員の作業負担を軽減する効果があるという。

[與座ひかる,MONOist]

 介護用品の製造販売を行うモリトーは、「第42回 国際福祉機器展 H.C.R.2015」(2015年10月7〜9日、東京ビッグサイト)において、レール走行式の追随型免荷リフト「SS-1000」を展示した。同製品は歩行練習をサポートする器具で、利用者の腰周りをベルトで固定し、専用ハンガーにつるすことで体重負荷を軽減することができる。上部ハンガーでつるして利用するため、転倒の心配がなく、補助員の負担も少ないことが特徴だ。

モリトーのレール走行式追随型免荷リフト「SS-1000」を使用している様子 モリトーのレール走行式追随型免荷リフト「SS-1000」を使用している様子(クリックで拡大)

 耐荷重は100kgまでとなっており、設置には専用レールを敷く必要がある。バッテリー搭載の電動式で、腰位置の調整や、その他の操作は赤外線リモコンを使って行うことができる。歩行者が歩くタイミングを感知した上で、リフトが追随して移動するため、器具だけが行き過ぎたり、遅れたりすることはない。「体重負荷については最大30%の軽減負担ができる。補助員がリモコンで負荷を調整することも可能で、転倒の心配もないため、歩行介助作業が大幅に軽減する」(同社取締役 石田和彦氏)。

腰周りを固定するベルト 腰周りを固定するベルト(クリックで拡大)
転倒時に全体重をかけても、ぶら下がる状態で維持することができる 転倒時に全体重をかけても、ぶら下がる状態で維持することができる(クリックで拡大)

 リハビリテーションでの歩行練習といえば、これまでは施設内に設置されたバーなどをつかみながら、補助員がサポートする形で行われてきた。しかし、このやり方では、患者にかかる体重負荷を調整することができず、転倒時に補助員が支えきれないことによって事故につながるなど、多くの課題を抱えていた。SS-1000のような、つるす形を取る補助機はこれまでも海外などで存在していたが、価格が1000万円を超える高価な製品であったことから、なかなか普及につながらなかった。

 同製品は価格をオープンとしながらも、「工事費用などが別途発生するが、機器自体の300万円前後に押さえた」(石田氏)と低コストを実現。2015年より販売を開始している。

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