自動車・中型家電部品などの中型高付加価値製品向け射出成形機を発売FAニュース

ソディックは、自動車・中型家電部品などの中型高付加価値製品用射出成形機「TR350EH3」「TR450EH3」を発売した。射出機構部で、従来機比1.6倍となる理論射出容量1017cc仕様を新たに開発した。

» 2015年10月16日 07時00分 公開
[MONOist]

 ソディックは2015年10月1日、自動車・中型家電部品などの中型高付加価値製品用射出成形機「TR350EH3」「TR450EH3」を発売した。車載用の大型レンズや自動車機構部品など、意匠性が高く、肉厚深物の中型成形品において、高い歩留まりを可能にするという。

 TR350EH3/TR450EH3は、同社独自の「V-LINE」射出可塑化機構を採用。V-LINEは、熱可塑性プラスチックを溶融する可塑化工程と、金型にプラスチックを流し込む射出工程を分業化した射出・可塑化方式で、安定した可塑化計量と射出を可能にしている。

 射出機構部では、同クラスの従来機最大プランジャ径仕様比1.6倍となる、理論射出容量1017cc仕様を新たに開発した。同射出容量仕様での標準射出速度は最大200mm/秒で、射出率は565cm3/秒、最大射出圧力は197MPaと、同クラス機最大のプランジャ径50mmと同水準を維持している。

 また、型開閉機構部でも、新たに型開アシスト機構を開発。従来機比6倍となる最大294kN(30t)の初期型開き力を発生し、自動車部品などの離型抵抗が大きい成形品に対応した。

 さらに、同社の高付加価値製品用射出成形機「GL」シリーズで実績のあるトータルサーボドライブシステムを搭載したほか、金型中心から均一な型締力を発生できる電動ハイブリッド直圧型締装置や15インチのインタフェースを組み込んだ操作パネルなどを採用している。

 価格(税別)は、TR350EH3が2375万円から、TR450EH3が2540万円からとなる。

photo TR450EH3

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