世界最大のソーラーカーレースで最速タイムも準優勝に、工学院大学はなぜ敗れたモータースポーツ(3/3 ページ)

» 2015年11月12日 07時00分 公開
[日沼諭史MONOist]
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2017年大会も「勝利にこだわって挑戦する」

チーム監督の濱根洋人氏 チーム監督の濱根洋人氏

 大原さんは準優勝というレース結果に「感無量」であるとしながらも、成績にも、レース運営にも満足はしていない。チーム監督を務めた工学院大学 工学部機械システム工学科 准教授の濱根洋人氏によれば、国際大会として公正な運営がなされることを目的に、今後ワールド・ソーラー・チャレンジのオフィシャルに対して不明瞭なレギュレーションや、ペナルティの理由などについて、正式に改善・回答を求めるべく抗議文書を提出するとしている。

 とはいえ、次回大会が開催される2017年に向けては、今回と同じように「勝利にこだわって挑戦する」ことを表明した。ゴールした最終日には、既に下級生から次の車体のモデリング案が仕上がってきたとのことで、さらなる進化が期待される。濱根氏いわく、「ハードウェア面(車両の技術)は既に世界トップクラス。(メンバーの体力や精神力、チーム力などの)ソフトウェア面が海外勢に比べて弱いので、そこを強化していきたい」と話し、リベンジを誓った。

欧州勢は大会の状況を逐次配信 欧州勢は大会の状況を逐次配信。情報発信によるアピール力の向上は日本のチームにとって課題だとした(クリックで拡大) 出典:工学院大学
大会中の様子をまとめたビデオを上映 大会中の様子をまとめたビデオを上映(クリックで拡大) 出典:工学院大学
ほとんど直線の公道を時速100kmで走る ほとんど直線の公道を時速100kmで走る(クリックで拡大) 出典:工学院大学
ゴール近くの都市に近づくと交通量が増える ゴール近くの都市に近づくと交通量が増える。一般車両と混じって走行する場面も(クリックで拡大) 出典:工学院大学
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