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» 2015年11月20日 10時00分 UPDATE

「分野横断型キャリア」事例セミナー:次世代モノづくりを担うエンジニアに求められるもの

CEATEC JAPAN 2015の最終日に行われた、フォーラムエンジニアリングによる「分野横断型キャリア」事例セミナー。分野横断型キャリアとは、どのようなキャリアなのか。またこれからのモノづくりのニーズに対して、どんな強みがあるのだろうか。エンジニアを目指す学生を中心に、多くの聴衆が参集した。

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 フォーラムエンジニアリングは、技術系に特化した人材サービス事業を展開しており、売上の9割を派遣業が占める。メーカー約900社、2500事業所に技術者を派遣し、年間約1万4000件のプロジェクトに携わっている。約4800人の派遣スタッフは、全員同社の社員として正規雇用されているため、福利厚生も充実し、安心して技術者としての業務に専念することができる。

 フォーラムエンジニアリングの特長は、特定の技術や分野に限定せず、経験やスキルの幅を広げる「分野横断型」のキャリアが形成できる点だ。CEATEC JAPAN 2015の最終日に行われたフォーラムエンジニアリングによる学生向けセミナーで、同社で活躍する技術者3人がパネルディスカッションに登壇。同社の特長となっている「分野横断型キャリア」の事例を紹介した。

photo CEATECで行われたフォーラムエンジニアリング主催「分野横断型キャリア」事例セミナー

 パネルディスカッションに登壇した3人は、いずれも複数の企業・分野でキャリアを積み上げてきた技術者。それぞれの職務経験は、

  • 医療機器の設置・メンテナンス→廃棄物処理設備の運用→自動車部品の試験評価→市場クレーム分析/解析検査(林テレンプ・山崎学氏/40歳)
  • 自動車電機部品の工法開発業務→太陽電池の架台(フレーム)設計→ロボットによる運搬システムの開発(トヨタ自動車九州・菊池佑介氏/33歳)
  • 複合機(コピー機)の評価業務→医療機器設計→ロボットによる運搬システムの開発→半導体の製造装置(リンテック・羽鳥正明氏/38歳)

と、まさに分野横断的な経歴を持っている。

 分野横断型のキャリア形成について、「今まで身に付けた分野の異なるスキルが重宝され、役に立っている」「エンジニアとして技術の幅が広がり、すごく魅力的だと思う」「誤解を恐れずに言えば、多角的なキャリアを積んだ技術者が、スタンダードになっていくんじゃないか」など、経験者の実感を語ってくれた。

 しかしモノづくり産業に携わる苦労もある。「限られた時間やコストの中で結果を出すこと」や「責任の重さ」などと厳しい一面を挙げる一方で、「自分が働いた成果が形となり、世の中で活用される」「自分のアイデアを活用してモノが作られる」など技術者ならではの魅力もあるという。

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 聴講した学生からの「『やりきることができなかった』ということはないか」という問いには「決められた期間の中でやりきらなければいけない。自分の力を出し切らなければいけない」という現実や、「それでも思い残すことがあったら、この経験を生かしてやると思うこと。これが一番大切かもしれない」「エンジニアにとってのコアな技術は、自分自身で築き上げるしかない。聞く、調べる、興味を持つことはとても大事」など、学生たちにとって貴重なアドバイスもあった。

分野横断型キャリアは、足し算でなく掛け算

 今後のビジョンについては、「さらにブラッシュアップして、培ってきた自分の技術力を武器にしていきたい」「さらに技術を身に付けたい思いもある。仕事をしながらいろいろな人と触れ合う中でビジョンを固めていきたい」「自分たちの経験や知識を自社に持ち帰って、みんなで共有し、かつ若い世代に伝えていきたい」と、それぞれに先を見ている3人の技術者。パネルディスカッションの最後には、学生に向けたメッセージを送ってくれた。

 「何をしたいか決まっていない方もいると思うが、働きだしてから興味があるものを早く見つけて、目標のためにどうしたらいいかを考え、自分の武器となるスキルを身につけてほしい」

 「エンジニアの使命は、世の中にないものを作り出して、問題や課題を解決すること。失敗は当たり前だが、それでもへこたれずに、チャレンジしていく人がいいエンジニアになれるのではないか」

 「分野横断型は、今後キャリア形成の選択肢の1つとなると思う。いろいろなことを吸収して、いろいろなものの見方ができるようになって、時代に適応していけるような技術者を目指してほしい」

経験やスキルの幅を広げる「分野横断型キャリア」

 企業側は、分野横断型キャリアを持った人材を実際に必要としているのか。主要転職サイトに掲載されている機械系/電気系エンジニアの求人を、フォーラムエンジニアリングが独自に集計したデータによると、この1年間で求人件数は1.5倍に増加しているという。さらに求人の内容を調査すると、機械部品のメーカーが回路設計のエンジニアを募集したり、電気機器のメーカーが機構設計のエンジニアを募集したりと、各社の専門外の求人が増加しているそうだ。

 またメーカー800社以上を対象にした別の調査結果によると、派遣技術者が「プロパーと同等、もしくはそれ以上の役割を果たしている」という答えは、約7割を占めている。また「派遣技術者に求めていること」として、「関連ある企業や分野での経験」以上に、「自社にない知識や技術を持っていること」が重要だと考えられている。つまりメーカーは、外部の人材を積極的に活用し、異分野・異業種で培われた経験やスキルを取り入れようとしているということだ。

 新しい技術や新しい製品は、単一の分野、同類の技術の組み合わせではなくなり、「異分野の新しい発想、異業種で培った経験が求められるのではないか。それがエンジニアの付加価値になるのではないか」というのが同社の考えだ。

 「サービス業が増加しているとはいえ、製造業は日本の最重要産業、産業連関の要であることは間違いない。しかし産業構造が変化し、これまでと同じ発想、同じ技術の活用では、次世代型のモノづくりの競争に勝てない。エンジニアに求められる役割も変わってきている」(フォーラムエンジニアリング取締役・松波宏紀氏)。

 今や、分野横断型キャリア形成で得られる技術や知識、物事を多面的にとらえ応用できる能力というのは「次世代の技術者」に必須のものといってもいいだろう。このような分野横断型キャリアを形成する方法として、フォーラムエンジニアリングのような技術者派遣会社に所属することは、次世代モノづくりを担うエンジニアにとって有力な選択肢の1つになってくるだろう。

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提供:株式会社フォーラムエンジニアリング
アイティメディア営業企画/制作:MONOist 編集部/掲載内容有効期限:2015年12月19日