大型ギヤ加工向けスカイビングセンタを開発、工作物外径250〜270mmに対応FAニュース

ジェイテクトは、自動車・産業ロボット・建設機械・トラックなどに使用される工作物外径250〜270mmの大型ギヤ加工を可能にした、ギヤスカイビングセンタ「GS700H」を開発した。

» 2015年11月26日 07時00分 公開
[MONOist]

 ジェイテクトは2015年11月10日、自動車・産業ロボット・建設機械・トラックなどに使用される工作物外径250〜270mmの大型ギヤ加工を可能にした、ギヤスカイビングセンタ「GS700H」を開発したと発表した。旋削から歯切り(スカイビング)、穴あけまでを1台に集約したことで、加工精度を安定させた。

 GS700Hは、主軸に回転速度6000min−1の高剛性主軸を搭載している。また、独自の高剛性トラ二オン形テーブルを開発。ワーク軸(B軸)に大径高精度軸受と高トルクDDモーターを採用し、回転速度1000min−1、最大積載φ700/550?を可能にした。チルト軸(A軸)では、高剛性クロスローラー軸受と両側ディスクブレーキを採用し、テーブル傾斜時の安定性を確保している。

 さらに、同社独自のCNC装置「TOYOPUC-GC70」を搭載。主軸とワーク軸の高速同期制御を可能にしたほか、ギヤ諸元、切削条件データなどの入力でプログラムを作成できる、自動プログラミング機能を備えた。

 価格は1億4000万円で、同社では年間5台の販売を目指すとしている。

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