従来比5倍以上の応答速度を備えた近接覚センサーを開発FAニュース

日本精工は、物体までの距離と位置を広範囲・高速で検出する、近接覚センサーを開発した。ロボットが人に接近したことを確実に検出し、人に触れる前に動作速度を下げて停止できる。

» 2015年12月16日 07時00分 公開
[MONOist]

 日本精工は2015年12月1日、物体までの距離と位置を広範囲・高速で検出する、近接覚センサーを開発したと発表した。主に、FA/サービスなどのロボットや工場の生産ライン、工場内の自動搬送車などの用途に向ける。

 新たに開発された近接覚センサーは、短冊形状のフレキシブルプリント基板上に赤外線LEDセンサーをアレイ状に配置。これらのセンサーから出力された情報により、物体の形状を把握し、物体までの距離と位置を広範囲・高速で検出できる。

 応答速度は従来比5倍以上で、ロボットが人に接近したことを確実に検出するため、ロボットが人に触れる前に動作速度を下げて停止できる。ロボットの動作速度制限や停止など、状況に応じた制御も可能だ。

 また、柔軟性の高い基板を使用し、各種形状のロボットアームや生産ライン設備に容易に取り付けることができる。検出距離は0〜300mmで死角がなく、同様の機能を持つ超音波センサー、レーザーレンジセンサーでは難しかった、産業用ロボットなどで重要となる近傍付近の検出を可能にした。

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