少量の血液で測定できる、糖尿病患者向け血糖自己測定器を発売医療機器ニュース

ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカルカンパニーは、糖尿病患者向けの血糖自己測定器「ワンタッチベリオIQ」を発売した。0.4μL以上という少量の血液で、血糖値が測定できる。

» 2016年01月04日 08時00分 公開
[MONOist]

 ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカルカンパニーは2015年12月11日、糖尿病患者向けの血糖自己測定器「ワンタッチベリオIQ」を発売した。

 糖尿病治療では、合併症予防のために血糖コントロールが重要とされる。中でも、死に至るリスクの可能性がある低血糖を避けることが求められている。米糖尿病学会が発表した研究結果によると、50%以上の低血糖は、血糖自己測定値の分析から予測できるという。

 同製品は、患者が血糖コントロールを無理なく継続できるように、外出時などでも手軽に血糖値の測定ができる。0.4μL以上という少量の血液で測定が可能で、穿刺時の痛みを軽減した。また、11.9mmと薄く、持ち運びに便利なコンパクトな形状でありながら、見やすさを重視した大きなカラー画面を搭載。従来同様、数値や記号だけでなく、日本語で文字を大きくはっきり表記するなど、誤認を防ぐ分かりやすい表示機能を採用した。

 さらに、1回の充電で約3〜4カ月間測定できる充電式電池を採用。センサー挿入口にはLEDライトを設置し、夜間など薄暗い環境でも指先を照らすことができる。他に、過去の測定結果から、患者の血糖値の傾向を自動で検出し、低血糖や高血糖になりやすい時間帯を知らせる「パターンメッセージ機能」を新たに搭載。血糖値の状態を把握することで、血糖コントロールに貢献するという。

 価格(税別)は、ワンタッチベリオIQ(自己検査用グルコース測定器)が8500円、「ワンタッチベリオセンサー」(自己検査用グルコースキット)が3500円からとなっている。

photo ワンタッチベリオIQ

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