4K超高精細映像伝送による血管内治療の遠隔指導システムを共同研究医療機器ニュース

EIZOは、金沢大学およびPFUビジネスフォアランナーと、4K超高精細映像伝送による血管内治療・遠隔指導システムの共同研究契約を締結した。遠隔地からの手技指導を可能にするシステムを開発し、2017年の実用化を目指す。

» 2016年01月06日 08時00分 公開
[MONOist]

 EIZOは2015年12月9日、金沢大学およびPFUビジネスフォアランナーと、4K超高精細映像伝送による血管内治療・遠隔指導システムの共同研究契約を締結したと発表した。カテーテルによる血管内治療で、4K超高精細映像のリアルタイム伝送技術を利用して遠隔地からの手技指導を可能にするシステムを開発するもので、2017年の実用化を目指す。

 同システムは、EIZOの4Kタッチモニターを含む医療ソリューションと、PFUビジネスフォアランナーの超低遅延・4K高精細映像伝送技術を組み合わせ、血管造影映像などの治療に必要な複数の医用画像を、4K映像に合成して遠隔地へ伝送する。遠隔地からは、指導医が音声と自身の手差し映像を伝送することで、映像伝送の遅延が小さい遠隔指導を可能にするという。

 共同研究では、金沢大学が医療現場からのアドバイスと実証実験を担当。EIZOは医療用4Kタッチモニターと4K映像合成装置を、PFUビジネスフォアランナーは4K映像伝送装置とカメラ、音声機器、システム全体のインテグレートを担当する。

 同システムにより、地域遠隔医療の発展や指導下での施術機会の増加による手技技術・安定性・治療効果の向上、さらに、指導医負荷の軽減、施術スケジュール調整の容易化などが期待できるとしている。

photo 血管内治療

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