ロッシを目指すヤマハ発動機のバイク運転ロボット、開発は第2段階へ自動運転技術

ヤマハ発動機は、ヒト型自律ライディングロボット「MOTOBOT(モトボット)」開発の第2フェーズ始動に伴い、現在の研究パートナーである米国の研究機関SRIインターナショナルと共同開発を継続することで合意。「2016 International CES」の会場内で、両社の担当者がMOTOBOTの開発内容について説明する予定だ。

» 2016年01月07日 13時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

 ヤマハ発動機は2016年1月7日、ヒト型自律ライディングロボット「MOTOBOT(モトボット)」開発の第2フェーズ始動に伴い、現在の研究パートナーである米国の研究機関SRIインターナショナルと共同開発を継続することで合意したと発表した。同年1月8日に、消費者向けエレクトロニクス展示会「2016 International CES」(米国ネバダ州ラスベガス)の会場内で、ヤマハ発動機とSRIインターナショナルの担当者がMOTOBOTの開発内容について説明する予定だ。

「東京モーターショー2015」で公開された「MOTOBOT」「東京モーターショー2015」で公開された「MOTOBOT」「東京モーターショー2015」で公開された「MOTOBOT」 「東京モーターショー2015」で公開された「MOTOBOT」(クリックで拡大)

 MOTOBOTは、車両に改造を加えずに二輪車の自律運転を実現するヒト型自律ライディングロボットである。「東京モーターショー2015」で初公開された際には、ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームに所属する“史上最強のライダー”バレンティーノ・ロッシ氏を目標としていることなどが話題になった。

「MOTOBOT」はハンドル部「MOTOBOT」のハンドル部「MOTOBOT」のペダル部 「MOTOBOT」は二輪車のアクセルやブレーキ、クラッチペダルを操作して自律走行することができる(クリックで拡大)

 MOTOBOTの開発ロードマップでは、2015年内に最高時速100kmでの直線走行とスラローム走行および旋回走行の達成が目標となっている。そして2017年には、人間の運転を上回るパフォーマンスに求められる要件を解明し、最高時速200kmのサーキット走行を目指すとしている。

 既に、2015年内を目標とする第1フェーズの自律走行は実現できている。今回発表した第2フェーズは、2017年を目途に最高時速200kmのサーキット走行を実現するための基盤技術の開発になるという。

「MOTOBOT」の紹介映像(クリックで再生) 出典:ヤマハ発動機

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