新型「スカイライン クーペ」こと「Q60」、ステアバイワイヤも第2世代にデトロイトモーターショー2016

日産自動車は、「北米国際自動車ショー2016」で、インフィニティブランドのスポーツクーペ「Q60(日本名:スカイライン クーペ)」の新モデルを発表した。2015年の同ショーで発表した「Q60コンセプト」がベースになっている。

» 2016年01月13日 06時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

 日産自動車は2016年1月11日(米国時間)、「北米国際自動車ショー2016」(一般公開日:2016年1月16〜24日、米国ミシガン州デトロイト)において、インフィニティブランドのスポーツクーペ「Q60(日本名:スカイライン クーペ)」の新モデルを発表した。2015年の同ショーで発表した「Q60コンセプト」がベースになっている。2016年後半から市場導入を始める予定だ。

インフィニティブランドのスポーツクーペ「Q60」 インフィニティブランドのスポーツクーペ「Q60」(クリックで拡大) 出典:日産自動車
「Q60」のベースになった「Q60コンセプト」 「Q60」のベースになった「Q60コンセプト」(クリックで拡大) 出典:日産自動車
「Q60」のフロントフェイス「Q60」のサイドビュー「Q60」のリヤビュー 「Q60」のフロントフェイス(左)、サイドビュー(中央)、リヤビュー(右)(クリックで拡大) 出典:日産自動車
「Q60」の内装「Q60」の内装 「Q60」の内装(クリックで拡大) 出典:日産自動車

 Q60は、Q60コンセプトの特徴的なボディラインと鋭いアングルを維持しながら、「表情豊かなプロポーションと張り詰めた筋肉を思わせるボディラインにすることにより、優雅でありながらも力強さを表現した」(同社)という。外形寸法は全長4685×全幅1850×全高1385mmで、ホイールベースは2850mm。現行モデルが、外形寸法は全長4655×全幅1820×全高1390mmで、ホイールベースは2850mmなので、全長と全幅が30mmずつ拡張している。

排気量3.0lのV型6気筒ツインターボエンジン「VR30」 排気量3.0lのV型6気筒ツインターボエンジン「VR30」(クリックで拡大) 出典:日産自動車

 エンジンは新たに開発した排気量3.0l(リットル)のV型6気筒ツインターボエンジン「VR30」を採用した。VR30搭載モデルは、最高出力400hp(298kW)/最大トルク475Nmのグレードと、最高出力300hp(224kW)/最大トルク400Nmのグレードが用意される。これらの他、現行の「Q50(日本名:スカイライン)」で採用している排気量2.0lの直列4気筒ターボエンジンを搭載するグレードも用意する。トランスミッションは、両エンジンともに7速ATを組み合わせる。

 Q50で初めて導入されたステアバイワイヤシステムである「ダイレクト アダプティブ ステアリング(DAS)」は第2世代となった。世界中の顧客から集めたフィードバックと、総計62万5000マイル(10万km)の走行実験の結果を反映させている。第2世代のDASでは、標準モードの他に、ドライバーはステアリングの応答を自分好みに調整できるようになった。

 さらに新システムとして「ダイナミック デジタル サスペンション(DDS)」を標準装備した。こちらもDASと同様に、自分好みのサスペンションセッティングに調整できるようになっている。「ドライブ モード セレクター」を使えば、両システムで調整した自分好みのセッティングを一括して選択することが可能だ。

 なおQ60の導入に合わせてスポーツセダンのQ50も改良された。Q60と同様に、VR30、第2世代DAS、DDSを採用している。

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