外資系機械/機器メーカーへの転職――日本人技術者は日本市場攻略にとって不可欠製造業界別に考える転職活動、成功のカギ

メーカー各社の業績が回復してきたことから設備の補強が進み、業績好調な外資系機械/機器メーカーが増加。日本法人の新規立ち上げなどのため、日本人技術者を積極的に採用する動きも広まっているとジェイ エイ シー リクルートメントの澤田氏は分析している。

» 2016年04月05日 10時30分 公開
[MONOist]
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本記事は人材紹介会社「JAC Recruitment」澤田直康氏からの寄稿です。



国内ビジネスの好調で企業の採用ニーズが高まる

 現在、外資系機械/機器メーカーでは業績が好調な企業が増えています。その背景には、近年低迷していた製造業者が業績回復を機に、コスト削減、品質向上というテーマで設備の補強に動いていることが挙げられます。

 それに伴って、外資系メーカーが得意とする高品質で高価格帯の製品の受注も好調。加えて、中国市場の成長が鈍化している現在、外資系メーカーの中にはアジア戦略の中で日本でのマーケット拡大に向けた攻めの経営に入っている企業も少なくありません。日本法人の新規立ち上げや既存の組織強化などに伴う中途採用が積極的に行われている状況です。

外資系企業から評価の高い日本のエンジニア

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 外資系機械/機器メーカーにおいて日本の技術者は、その技術力はもちろん、開発力や創造性などが非常に高く評価され、日本市場攻略にとって不可欠な存在と重要視されています。採用企業ではアプリケーションエンジニア、サービスエンジニアなど幅広く技術職の募集が行われており、英語力に加え、各分野の専門知識をお持ちの方が対象になります。

 その他にも少数精鋭の組織のため幅広い業務をマルチタスクでこなすことのできる方などは優遇される傾向にあります。

グローバルトップクラスの企業で働くチャンス

 ニッチな領域ながらグローバルでトップクラスと言われる外資系機械/機器メーカー各社が日本のマーケットに注力する現在、それらの企業が手掛ける優位性の高い製品を武器に、新たなマーケットを切り開くダイナミックなビジネスに携わるチャンスが訪れています。

 さらに、企業の採用意欲が高まっているため、年収やポジションなど条件面の交渉も優位に進めやすい状況と言えます。このような要因を踏まえ、転職を考えている方にとって、今はご自身の市場価値を確かめるよい機会と言えるでしょう。

プロフィール

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澤田 直康(さわだ なおやす)

ジェイ エイ シー リクルートメント 機械・電気/電子業界専門コンサルタント。

JAC Recruitment入社後より、一貫して製造業を担当。外資系自動車、産業機械メーカー、エンジニアリング業界における採用、転職サポート経験を経て、現在は機械、電気/電子業界専任のプレイングマネージャーとして、外資系企業のミドル・エグゼクティブポジションを担当。


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