島津製作所は、電動サーボ加振機「NJ-SERVO」を発売した。油圧源不要の電動モータ式で高い汎用性を備えており、省電力・省スペースで自動車部品や駆動部の耐久試験ができる。
島津製作所は2016年3月22日、省電力で自動車部品や駆動部の耐久試験ができる電動サーボ加振機「NJ-SERVO」を発売した。
NJ-SERVOは、試験体(サンプル)に数万回単位で繰り返し力を加えて耐久性を評価するためのサーボアクチュエータだ。電動モータを駆動源とするため、従来の油圧式では必要だった油圧源の設置や作動油・バルブの定期交換が不要となる。
また、同等仕様の同社油圧式加振機との比較では、耐久試験での電力消費量を最大75%も削減でき、コストと環境負荷低減に貢献するという。
同社独自のフルデジタル制御技術により、試験体に与える力を正確に制御。設定した試験条件を忠実に再現できる。制御用コントローラーのインタフェースには、タッチパネルディスプレイやダイヤルを採用し直感的な操作を可能とした。
油圧源や水冷システムの設置が不要なNJ-SERVOは、最小構成が本体・サーボアンプ・制御用コントローラーのみとなっており、省スペースでの設置・取り付けが容易になった。
NJ-SERVOの価格は、「試験力±5kNモデル」が1530万円、「試験力±10kNモデル」は1740万円(いずれも本体・サーボアンプ・制御用コントローラー込み、税別)となっている。
FAニュースをはじめ、産業用ロボット、インダストリー4.0、PLCや産業用ネットワーク、制御システムセキュリティなど注目の話題をまとめてお届けしています。
ぜひ、メルマガ配信のご登録をお願い致します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.