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» 2016年04月14日 06時00分 UPDATE

車載情報機器:トヨタが米国でテレマティクス保険、人工知能の活用も視野に

あいおいニッセイ同和損害保険とトヨタ自動車らは、米国でテレマティクス自動車保険を開発、提供する新会社を設立した。2016年秋から試験的にサービスを展開し、2017年から本格的な事業として動き出す。各社のノウハウを融合し、新たな保険サービスの開発を支援する。

[齊藤由希,MONOist]

 あいおいニッセイ同和損害保険(AD)とトヨタファイナンシャルサービス(TFS)、トヨタ自動車は2016年4月13日、米国でテレマティクス自動車保険を開発、提供する新会社を設立したと発表した。2016年秋から試験的にサービスを展開し、2017年から本格的な事業として動き出す。金融を扱うTFSと、テレマティクス自動車保険を展開してきたADのノウハウを融合し、新たな保険サービスの提供につなげる。トヨタ自動車がMicrosoft(マイクロソフト)と設立した合弁会社、トヨタコネクティッド(TC)も、データ分析の強みを生かして新会社と連携していく。

 新会社「トヨタ インシュランス マネジメントソリューションズUSA(TIMS)」は米国カリフォルニア州南部のTFS米国法人近くに本拠地を置く。資本金は900万米ドル(約9億7200万円)のうち、ADの米国法人が50%、TFSの米国法人が45%、TCが5%を出資して2016年4月1日に設立した。

 TIMSでは、通信モジュールを搭載した米国内のトヨタ車から収集した走行履歴や運転情報をADとTCが分析する。これを基に、米国に特有の運転傾向などを明らかにし、現地保険会社のテレマティクス自動車保険の開発を支援する。保険の販売は行わない。

 ADは2014年、イギリスでテレマティクス保険のシェア最大手のInsure The Box(ITB)を買収し、テレマティクス保険事業を強化している。ITBは2011年の設立後、30万件のテレマティクス保険を販売した実績がある。ADはITBがテレマティクス保険で培ったノウハウをTIMSで活用する。

 TIMSの事業は米国だけでなくグローバルに展開する。また、蓄積したテレマティクス保険のデータは、トヨタ自動車が米国に設けた人工知能開発拠点、Toyota Research Institute(TRI)でも活用していく計画だ。

 トヨタ自動車とADは、テレマティクスサービス「G-BOOK」「T-Connect」と連動した自動車保険を国内向けに提供してきた。事故発生時に車載情報機器やドライバーのスマートフォンから専用の受付デスクに連絡することが可能だ。T-Connectの通信機能を利用し、1km単位の走行距離に応じた保険料の設定も行える。走行距離や運転時間、燃費などクルマの使い方に応じた運転アドバイスも提供している。

「T-Connect」の「自動車保険アプリ」を使えば、ADの自動車保険は走行距離1km単位での保険料の計算が可能 「T-Connect」の「自動車保険アプリ」を使えば、ADの自動車保険は走行距離1km単位での保険料の計算が可能(クリックで拡大) 出典:トヨタ自動車

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