「動く電子機器」となったクルマの開発は、従来の設計手法では対処できない人テク展2016 開催直前情報

メンター・グラフィックス・ジャパンは、「人とくるまのテクノロジー展2016」において、「EEアーキテクチャ設計のためのシステムエンジニアリング」をテーマに電装システム向けの開発ツールや試験機のデモンストレーションを行う。

» 2016年05月11日 13時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

 メンター・グラフィックス・ジャパンは、「人とくるまのテクノロジー展2016」(2016年5月25〜27日、パシフィコ横浜)において、「EEアーキテクチャ設計のためのシステムエンジニアリング」をテーマに電装システム向けの開発ツールや試験機のデモンストレーションを行う。

ブースイメージ ブースイメージ (クリックして拡大) 出典:メンター・グラフィックス・ジャパン

 展示は、ワイヤーハーネス設計/パワーデバイス向けの過度熱測定とサイクル試験/モデルベースでのメカトロニクス開発/仮想ECU環境を活用したAUTOSAR準拠車載ソフトウェア開発の4つの技術分野を対象に行う。

 ワイヤーハーネス設計向けには、電装システム設計ツール「Capital」を紹介する。同製品は、設計内容のデータを一元化することで、オプション仕様の企画から論理設計、物理設計、製造図面、製造指示書、サービスドキュメントまで一貫して対応している。工程に合わせて必要な図面を適切に自動生成するフローをデモンストレーションで示す。

 メカトロニクス開発に向けては、エレクトロニクスとメカニクスが混在するシステムの仮想プロトタイプを紹介する。センサーやECU、アクチュエーターの論理/電気/熱/ノイズに関する評価をフロントローディングで行えるようにし、設計早期から品質保証に対応したエンジニアリングを可能にする。

エレクトロニクスとメカニズムが混在するシステムをモデルベースで開発 エレクトロニクスとメカニズムが混在するシステムをモデルベースで開発 (クリックして拡大) 出典:メンター・グラフィックス・ジャパン

 電装システムは複雑化が進んでいる。多数のECUのハードウェアとソフトウェア、ネットワーク、ワイヤーハーネスの組み合わせによっては、不具合が発生してリコールにつながりかねない。同社は、個々の電子部品の動作を扱うだけでなく、モデルベースによるシステム全体の俯瞰にも対応し、設計の意思決定に貢献する。

人とくるまのテクノロジー展2016

会期 2016年5月25日(水)〜27日(金)
時間 10:00〜18:00(5月27日は10:00〜17:00)
会場 パシフィコ横浜
メンター・グラフィックス・ジャパン ブースNo. 155


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