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» 2016年05月12日 06時00分 UPDATE

自動運転技術:3Dライダーで自動運転向け地図を随時更新、パイオニアが地図情報大手と実証実験

パイオニアと地図情報サービス大手のHEREは、パイオニアの走行空間センサー「3D-LiDAR(3Dライダー)」と、HEREの自動運転向け高精度地図を活用して、自動運転向け地図を効率的に更新/運用する“データエコシステム”の構築に向けた実証実験を行うことで合意した。

[朴尚洙,MONOist]

 パイオニアと地図情報サービス大手のHERE(ヒア)は2016年5月11日、パイオニアが開発を進めている自動運転システム向けの走行空間センサー「3D-LiDAR(3Dライダー)」と、HEREの自動運転向け高精度地図を活用して、自動運転向け地図を効率的に更新/運用する“データエコシステム”の構築に向けた実証実験を行うことで合意したと発表した。

“データエコシステム”の運用イメージ “データエコシステム”の運用イメージ(クリックで拡大) 出典:パイオニア

 両社は2015年9月に、自動運転・高度運転支援向け高度化地図の活用について協議を進めることで合意している(関連記事:パイオニアがアウディBMWダイムラーに買収されたHEREと提携、自動運転向け地図で)。

 今回発表した、自動運転向け地図を効率的に更新/運用するデータエコシステムを構築するには、高精度な自車位置推定が必要になる。パイオニアの3D-LiDARは、その高精度な自車位置推定と、自動運転向け地図の更新に必要なデータの抽出に用いられる。

 HEREは、自社で保有する自動運転向け高精度地図とクラウドを活用し、3D-LiDARなどによって抽出されたデータを収集/解析、それを基にした更新地図データを車両へ配信する仕組みを検討する。

パイオニアが「東京モーターショー2015」で展示した「3D-LiDAR」のモックアップ パイオニアが「東京モーターショー2015」で展示した「3D-LiDAR」のモックアップ(クリックで拡大)

 パイオニアの3D-LiDARは、赤外線レーザーで広範囲をスキャンし、センサー周辺の物体を検知するもので、高さ方向についても一定の範囲で検知が可能なことから3次元レーザースキャナと呼ばれている。Google(グーグル)の自動運転実験車両などは、屋根に装着して車両の周囲360度を検知するタイプを利用している。これに対してパイオニアの3D-LiDARは、車両の四隅に組み込むタイプのセンサーになっている。センサー1個当たりの検知角度は360度より狭いが、車両の四隅に組み込むことで車両の周囲360度をカバーできるという。

 HEREは、Nokia(ノキア)の100%子会社だったが、2015年8月にAudi(アウディ)、BMW、そしてDaimler(ダイムラー)のドイツ自動車メーカー3社による買収が発表されている。自動運転技術に必須の高精度地図データで有力とされている企業だ。

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