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» 2016年05月25日 10時00分 UPDATE

“究極の1台”を設計開発の現場で:「Surface Book×ミッドレンジCAD」で広がる新たなモノづくり

約1.5Kgの軽量ボディでWSに匹敵する性能を丸1日稼働できる「Surface Book」。場所や時間にとらわれないでCAD/CAM/CAE作業が行える「いつでもどこでも設計開発」が現実のものになってきた。ミッドレンジ3D CAD「Solid Edge」をリリースするシーメンス株式会社 PLM事業部に、CADベンダーの立場からエンジニア側の目線で“究極の1台”がもたらす新たなモノづくりの可能性を語ってもらった。

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 CAD/CAM/CAEなどモノづくりの生産性・革新性を向上させるデジタルエンジニアリングの世界では、WS(ワークステーション)など業務用高性能PCが求められる。そのため据え置き型WSが主に使われてきたが、近年の性能向上に伴い、モバイル分野でもWSの性能に匹敵するデバイスが登場するようになった。日本マイクロソフトが“究極の1台”としてリリースした「Surface Book」もその1つである。約1.5Kgと軽量ながらも強力なグラフィックス処理能力を備えることで、クリエイティブな分野でも活躍できるのが特徴だ。

 場所にとらわれないでいつでもどこでもCAD/CAM/CAE作業が行えるモバイルPC環境が設計開発の現場に普及することによって、エンジニアの働き方も変わっていき、新たなモノづくりの世界が広がる可能性が見えてきた。そこでシンクロナス・テクノロジーなど先進的な機能を備えるミッドレンジ3D CAD「Solid Edge」をリリースする、シーメンス株式会社 PLM事業部 ソリューションコンサルティング部 主任コンサルタントに、ソフトウェアでソリューションを提供するCADベンダーの立場からエンジニア側の目線でSurface Bookの魅力を語ってもらった。

“究極の1台”として注目される「Surface Book」 “究極の1台”として注目される「Surface Book」

――――デジタルエンジニアリングの世界では、なぜ据え置き型WSが中心となるのか。

 CADやCAEではパフォーマンスを優先される顧客が多いためで、大規模なアセンブリを扱われる顧客ほどその傾向は強くなる。例えばSolid Edge ST8は、大規模アセンブリを扱う場合には8GB以上のメモリーを必要とし、画面解像度も1280×1024ピクセル以上のTrue Color(32ビット)または1600万色(24ビット)をマシンスペックとして推奨しているが、少しでも快適な設計作業環境を求めるため、据え置き型WSがメインになってしまうのだろう。

――モバイルWSはCADの現場で使えるのか。

 一昔前は少品種大量生産という生産方式が主流だったが、現在は多品種少量生産に変化している。そのため製品開発のサイクルが短くなり開発担当者や生産部門の打ち合わせ回数が増えている。また、以前は打ち合わせに紙図面を持参していたが、設計データを探して印刷するだけでも手間になってしまった。さらに用意していない図面の話に及ぶと、どうにもならなくなってしまう。

 そのため、ノートPCにSolid Edge CADビューアをインストールし、設計データをストレージに保存してから打ち合わせに出向くスタイルが一般化してきている。だが、ビューアでは変更の検討をしたい場合、その場での操作が一切できない。だからこそSolid Edgeが動かせるモバイルWSが脚光を浴びているのだろう。開発担当者が製造現場で打ち合わせをし、双方が居合わせた状態で設計データを修正できるのは大きなメリットだ。多品種少量生産というスタイルにもマッチする。

――Surface Bookを実際に使ってみた感想は。

 1週間ほどの米国出張にSurface Bookを持参したが、想像以上にSolid Edgeの描画が滑らかで驚かされた。一緒に借用したSurface Pro 4にはSolid Edge ST8を、Surface Bookには次期Solid Edgeのβ版をインストールしていったのだが、β版のビルドが更新されるたびにパフォーマンスが改善され、快適になっていく。

 そのβ版も毎週新しいビルドがリリースされるため、われわれはアンインストールと再インストールを繰り返しているが、Surface Bookはそのスピードが段違いだ。普段使っているノートPCはHDD搭載、Surface BookはNVMe対応SSD搭載と大きく環境が異なるのは分かっていたものの、圧倒的な処理速度差には驚かされた。個人的な体感で言えば4〜5倍に感じる。この点はCADエンジニアの方々も享受できるメリットだろう。

 また、Solid Edgeによるレンダリングを試したところ、テクスチャーの出具合はSurface Bookの方が発色良く映し出される。特に優れているのが3000×2000ピクセルという高い解像度。Solid Edgeはメニューを隠して作業エリアを広く確保する機能を備えている。これはCGモデルの各所をひと目で確認したいというユーザーニーズに応えたものだが、Surface Bookは高い解像度のため、作業効率を向上させたいと考えるユーザーのニーズに応えてくれそうだ。

3000×2000ピクセルという高解像度がCADの作業効率を向上させる 3000×2000ピクセルという高解像度がCADの作業効率を向上させる

――携帯性は優れているか。

 客先にプロジェクターが準備されている場合はそのままWSをつなげれば済む話だが、現実には必ずしも準備されているとは限らない。特に先方の担当者と現場で膝をつき合わせて打ち合わせする場合などは、Surface Bookのキーボードを取り外して図面を見せ、必要に応じてキーボードを取り付けてメモを取るなど、臨機応変に対応できる点が実に便利だ。また、顔認証でログインできるのも非常に便利だ。キーボードを外した時でもスムーズにログインでき、業務に集中できる。

キーボードの取り外しが自由なSurface Bookは現場での打ち合わせにも便利 キーボードの取り外しが自由なSurface Bookは現場での打ち合わせにも便利

 普段はノートPC(約3Kg強)を使っているが、それよりも一回り小さく、約1.5Kgという軽さは魅力的。NVIDIA Quadroを搭載したモバイルWS(約4Kg)も使っているが、モデルの滑らかな動きは遜色なく、解像度や発色の面でSurface Bookの方が優れているように感じた。軽量で持ち運びが楽なSurface Bookなら、同僚のエンジニアにも推薦できる。

 先の出張時に気付いたのだが、バックライトを備えたSurface Bookのキーボードは実に便利だ。航空機内で消灯時間になってもキーボードが光るため、快適に作業を進められる。ちょっと手を止めるとスッと消えるのもスマートで、性能面もさることながら、使い勝手の面まで考えられたデバイスだと感心させられた。

――Surfaceペンは使ってみたか。

 3D CADの作業では手書きを用いる場面が少ないものの、エクスプローラーによるファイル操作ではペンが便利だった。さらに、CADエンジニアが打ち合わせに出向いた時は、Solid Edge CADビューアで表示させた図面データへ直接メモを書くなど、新たな展開が期待できる。また、当社のプロダクトであるCatchbook(フリーハンドによる手書きの快適さと寸法機能で正確な線を描けるスケッチアプリケーション)の場合は有効性が高まるだろう。Catchbookはラフなアイデアを形にするソリューションのため、ペンやタッチが使えるデバイスとは相性が良い。大手企業というよりもデザイン系の顧客は積極的に取り入れていくと思う。

ラフなアイデアを形にするCatchbookはペンやタッチが使えるデバイスと相性が良い ラフなアイデアを形にするCatchbookはペンやタッチが使えるデバイスと相性が良い

3D CADとSurface Bookが生み出す「いつでもどこでも設計開発」の可能性

 このようにSurface Bookの性能に満足し、魅力を語ってもらった。モバイルWSとして携帯できる機動力は社内でも客先でも威力を発揮し、13.5インチのPixelSenseディスプレイは日常作業はもちろん、3D CADの作成にも集中できる。だが、ここで問題となるのがモバイルデバイスとセキュリティ対策という課題だ。企業の機密データに属する3D CADデータを喫茶店など大衆のいる場面で設計するシチュエーションは考えにくいものの、ワークスタイル変革という社会の潮流を鑑みれば、外部との接続を遮断した設計室にこもってWSを使うスタイルが旧態依然であることは間違いない。そこで3D CADとモバイルデバイスの可能性について尋ねてみた。

――Solid Edgeのライセンス形態は。

 Solid Edgeはハードウェアが固定されるノードロックライセンスと、LAN内にライセンスサーバを用意し、同時利用する台数が購入ライセンスを超えない限り複数台のPCにインストールできるフローティングライセンスを用意している。購入方法も永久ライセンスを販売代理店から購入する方法と、月・年単位で利用できるサブスクリプションをオンライン購入する方法を用意した。他社のCADベンダーのサブスクリプションは支払いを続けるタイプが多いが、弊社の方法なら使用する月だけクレジットカードで決済できるため、利用されるのは個人の顧客が多い。今後は厳しいセキュリティが科された設計室とWSという組み合わせではなく、Surface Bookだけで、打ち合わせにも設計にも使う顧客が出てくるのではないだろうか。

――外出先でもノードロックライセンスは使用可能か。

 基本的には可能だが、外出前にシーメンスのライセンスサイトにアクセスし、WSからライセンスを移す手間がかかる。だが、Surface Bookのように高いポテンシャルを持つWSにSolid Edgeをインストールすれば、ライセンスを移行せずに、そのまま会社や自宅でも仕事に使用し、打ち合わせにも持ち出せるのは大きい。

 Surface Bookなら「いつでもどこでも設計開発」の可能性が広がる Surface Bookなら「いつでもどこでも設計開発」の可能性が広がる

 以上でインタビューを終えるが、そもそもSolid Edgeは時間的概念をなくして、製作過程にかかわらずデータを自由に修正できるノンヒストリ型のシンクロナス・テクノロジーを採用している。このモデリング手法はSurface Bookの先進的なイメージとマッチするだろう。さらに持ち歩けるというモバイルデバイスの可用性は場所を問わずに3D CADを効率的に利用できる可能性を秘めている。

 先ごろ(2016年5月)発表されたSolid Edgeの新バージョンST9では、アセンブリのリレーション管理機能やソリッドスイープなどユーザーの作業効率を一段と向上する機能が追加されている。また、Surface Pro 4およびSurface BookはSolid Edgeの認定デバイスに選ばれており、Siemens PLM Software SVP Mainstream EngineeringのJohn Miller氏も「モバイルデバイスプラットフォームの中で急成長するSurfaceは、Solid Edgeによる3D CADの基盤となる」と発言している。常に時代の先端を走るSurface BookとSolid Edgeは時代に応じて進化し、共に3D CADによるモノづくりの世界を変えていくだろう。

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アイティメディア営業企画/制作:MONOist 編集部/掲載内容有効期限:2016年6月24日