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» 2016年05月31日 08時00分 UPDATE

人とくるまのテクノロジー展2016:スピーカーがないのに耳元で音が聞こえる!? ソシオネクストのコックピット

ソシオネクストは、「人とくるまのテクノロジー展2016」において、同社の技術を組み合わせたコックピットを展示した。ディスプレイメーターのグラフィックス表示、車載カメラを使った移動物検知、ADASの警告音声を効果的にドライバーに伝える音響、ドライブレコーダーなどがSDカードに蓄積したデータの高速伝送といった技術を全て体験できる。

[朴尚洙,MONOist]

 ソシオネクストは、「人とくるまのテクノロジー展2016」(2016年5月25〜27日、パシフィコ横浜)において、同社の技術を組み合わせたコックピットを展示した。このコックピットでは、ディスプレイメーターのグラフィックス表示、車載カメラを使った移動物検知、ADAS(先進運転支援システム)の警告音声を効果的にドライバーに伝える音響、ドライブレコーダーなどがSDカードに蓄積したデータの高速伝送といった技術を全て体験できる。

ソシオネクストが披露したコックピット ソシオネクストが披露したコックピット(クリックで拡大)

 画素数が1920×720のディスプレイメーターのグラフィックス表示と、コックピットの背面側に設置した車載カメラによる移動物検知は、同社の車載SoC「MB86R24」1チップで実現。GPUがグラフィックス表示を、CPUが移動物検知の処理を行っている。

ディスプレイメーターと車載カメラによる移動物検知の画面 ディスプレイメーターと車載カメラによる移動物検知の画面。スピーカーはディスプレイメーターの両脇にあり、シート側にはない(クリックで拡大)

 ADAS(先進運転支援システム)の警告音声を効果的にドライバーに伝える音響技術は、テレビのサラウンド機能をソフトウェア技術で再現したものだ。このコックピットのスピーカーは、ディスプレイメーターの両脇に組み込まれているだけで、シートの頭部付近には存在しない。しかしこのソフトウェア技術であらかじめ処理することによって、ディスプレイメーター両脇のスピーカーから出力された警告音声は耳元で聞こえるようになる。「このコックピットのように音声を届ける人に対してスピーカーの対称の位置に並んでいると実現は容易だ。しかし当社の場合、実際のクルマの運転席のように、非対称の位置にスピーカーが並んでいても、ドライバーの耳元で音声が聞こえるようにすることができる」(同社の説明員)という。

 SDカードに蓄積したデータの高速伝送は、60GHz帯を使う無線通信規格のWiGigを利用している。「ドライブレコーダーの映像データはSDカードに記録される。しかしそれらの映像データをPCなどに転送する場合、SDカードを取り外してからPCに接続し、映像データを転送したらPCから取り外して再度ドライブレコーダーに装着することがほとんどだ。しかし無線通信であるWiGigを使えばそういった手間を省ける。最大データ転送速度が7GbpsとWi-Fiよりもはるかに高速なので、映像データを伝送する待ち時間もほとんどない」(同社の説明員)としている。

 この他、4個の車載カメラで車両の周囲を立体的に確認できる「全周囲立体モニタシステム」の応用展開としてドローンへの搭載事例を披露した。ドローンの場合、四方だけでなく上下を含めて全周囲を確認できるので、全周囲立体モニタシステムの特徴をさらに引き出せる。

「全周囲立体モニタシステム」を搭載したドローンと撮影イメージ 「全周囲立体モニタシステム」を搭載したドローンと撮影イメージ(クリックで拡大)
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