重さ1.2kgの携帯型吸引器を発売、単三形電池に対応医療機器ニュース

日東工器は、小型・軽量で、単三形電池に対応した携帯型吸引器「キュータム」を開発した。外形サイズは縦300×横125×高さ175mm、重さは1.2kgと小型・軽量のため、在宅医療などでたん吸引が必要な患者に対応できる。

» 2016年06月09日 08時00分 公開
[MONOist]

 日東工器は2016年5月20日、単三形電池に対応した携帯型吸引器「キュータム」を開発したと発表した。在宅医療などでたん吸引が必要な患者向けで、日本メディックスより同年6月1日から発売する。

 外形サイズは縦300×横125×高さ175mm、重さは1.2kgと小型・軽量で、従来品に比べて携帯性が向上した。本体・付属品はキャリングバッグに収納できるため、持ち運びも容易にできる。電源は、単三形電池4本/ACアダプターの2種類で、屋内、屋外、緊急時、停電時など、使用状況に応じて選択が可能。運転時間は、アルカリ乾電池が約15分、充電式電池が約70分となっている。

 また、専用の小型ポンプを採用し、作動音も低減した。吸引圧力がゆっくり立ち上がり、口腔組織を傷つけにくい設計を採用している。さらに、フロート式流入防止装置により、吸引ボトルが倒れた際、本体への吸引物の流入を防止できる。

 最大吸引圧力は−66.6kPa(-500mmHg)、排気流量は8.5l/min、吸引ボトル容量は約300ml。標準価格は9万2000円(税別)で、初年度に2000台の販売を目指すとしている。

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