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» 2016年06月13日 13時00分 UPDATE

車両デザイン:軽商用バンはFFで十分? ダイハツの新ジャンル軽商用車「ハイゼット キャディー」 (1/2)

ダイハツ工業は、新型軽商用車「ハイゼット キャディー」を発売する。軽商用車としては珍しいFF車で、運転のしやすさや静粛性の向上を重視している。荷室使用率や平均積載重量が減少していることに対応し、荷物優先のレイアウトから脱却したモデルを投入する。税込みのメーカー希望小売価格は118万8000円から。JC08モード燃費はエコカー免税となる25.0km/l(リットル)を達成した。

[齊藤由希,MONOist]
ダイハツ工業が発売した新型軽商用車「ハイゼット キャディー」 ダイハツ工業が発売した新型軽商用車「ハイゼット キャディー」 (クリックして拡大) 出典:ダイハツ工業

 ダイハツ工業は2016年6月13日、新型軽商用車「ハイゼット キャディー」を同日から発売すると発表した。軽商用車としては珍しいFF車で、運転のしやすさや静粛性の向上を重視している。また、室内空間の広さが特徴の軽自動車「ウェイク」をベースとすることで、商用用途としての積載性も確保した。軽商用車で荷室使用率や平均積載重量が減少していることに対応し、荷物優先のレイアウトから脱却したモデルを投入する。税込みのメーカー希望小売価格は118万8000円から。同社独自の燃費低減技術「e:Sテクノロジー」を採用し、JC08モード燃費はエコカー免税となる25.0km/l(リットル)を達成した。

荷物ではなく、働く人を優先

荷物優先のレイアウトから脱却し、働く人の運転しやすさを重視した 荷物優先のレイアウトから脱却し、働く人の運転しやすさを重視した (クリックして拡大) 出典:ダイハツ工業

 従来の軽商用車のレイアウトは、限られた全長の中で荷室を確保するためエンジンの上に運転席を設けるキャブオーバーのFR車となっている。ダイハツ工業の調査では、こうした軽キャブバンや軽ボンネットバンに対して、室内の静粛性や足元の広さ、乗り心地にユーザーが不満を持っていることが分かっている。

 ドライバーにとって快適ではないレイアウトで荷室を確保しているにも関わらず、荷室の使用率や積載重量は減少傾向にある。荷室使用率は2004年の50%から2014年は45%に、平均積載重量は2004年の133kgから2014年は117kgに低下した。また、軽商用車よりも荷室の狭い「ウェイク」や「タント」といった軽乗用車を商用用途で使う例も増加しているという。

 こうしたニーズの変化を踏まえ、荷室の広さではなくドライバーの快適性を重視した軽商用車の投入を決めた。運転席の前方にエンジンを置くFF車のレイアウトでありながら、広さと使い勝手の良さを追求してきた軽乗用車のパッケージングを活用した。

軽乗用車で培ったFF車のパッケージングを活用した 軽乗用車で培ったFF車のパッケージングを活用した (クリックして拡大) 出典:ダイハツ工業

 エンジンを運転席前方に置くレイアウトとすることにより、静粛性を向上するとともに、音の進入経路を遮断し、吸遮音材の最適に配置できたため、競合他社の登録車のFFバンと同等の会話明瞭度を実現したとしている。

 また、ハイゼット キャディーのステアリングの角度は30度で、38度の現行の軽商用バン「ハイゼット カーゴ」よりも乗用車感覚で運転できるようにした。

 ハイゼット カーゴの最大積載量は2人乗車時の自然吸気(NA)エンジンモデルで350kgだが、ハイゼット キャディーの最大積載量は150kgとなる。

 乗車定員はハイゼット カーゴが最大4人だったが、ハイゼット キャディーはリアシートを設けておらず、2人までだ。

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