自動運転車に求められる生体モニタリング技術医療機器 メルマガ 編集後記

クルマの外だけじゃなくて中も見てないといかんのです。

» 2016年06月20日 13時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

 この記事は、2016年6月20日発行の「医療機器 メールマガジン」に掲載されたMONOist/EE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。


自動運転車に求められる生体モニタリング技術

 自動車業界では現在、自動運転技術の開発が加速しています。自動運転車では、センサーなどで車両の周辺状況を正確に「認知」した上で、その情報を基に自動運転の制御装置が最適な運転行動を「判断」を行い、その運転行動を実現すべく正確に「操作」しなければなりません。自動運転と言う以上、現在ドライバーが手動運転で行っていることを自動車側で行えなければならないというわけです。

 しかし自動運転車は、ドライバーが運転操作を全く行う必要がない完全自動運転車としていきなり実用化されるわけではありません。高速道路や駐車場といった限定された場所から導入が始まり、その次に一般道での自動運転が実現し、最終的に自宅を出てから戻るまで全ての道のりの自動運転が可能になるのです。

 つまり、しばらくの間は、自動運転車と言ってもドライバーが手動運転を行う必要があるということです。そこで重要になるのが、ドライバーが手動運転を担う状態にあるかどうかを検知する生体モニタリング技術です。

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