対象加工物範囲をさらに拡大した小型複合加工機を発売FAニュース

ブラザー工業は、旋削機能付き小型複合加工機「コンパクトマシニングセンタ SPEEDIO(スピーディオ)M140X2」の販売を開始した。機械部品の量産加工分野で、旋削加工とマシニング加工の工程を集約し、生産性向上に貢献する。

» 2016年06月29日 07時00分 公開
[MONOist]

 ブラザー工業は2016年6月16日、対象加工物範囲を広げた旋削機能付き小型複合加工機「コンパクトマシニングセンタ SPEEDIO(スピーディオ)M140X2」を発売した。

 M140X2は、同社が2013年にリリースした小型複合加工機M140X1の後継機となる。対象加工物範囲がさらに拡大しており、自動車や二輪車の部品、一般機械部品の量産加工分野で、旋削加工とマシニング加工の工程を集約し、生産効率向上に貢献する。

 M140X2は、旋削主軸のベアリングと、傾斜軸(A軸)のギアのサイズを大きくすることで、旋削主軸、傾斜軸(A軸)の剛性を向上させた。

 テーブル上面から主軸端面間の距離を10%拡大し、Z軸方向の治具/加工物/工具エリアを確保。また、傾斜軸(A軸)の傾斜方向を見直して治具と機械の干渉を減らし、Y軸方向の可動範囲を最適化することで加工範囲を拡大した。さらに、傾斜軸(A軸)が90度に傾いた状態でのY軸方向の加工範囲を330mmに拡大した。

 傾斜軸(A軸)は従来、サーボモータで保持していたが、M140X2は新たに開発した空気圧で動作するディスククランプ方式のクランプ機構を採用。これにより、傾斜軸(A軸)の保持力が向上し、旋削回転時に発生する振動が軽減した。傾斜軸に大きな負荷がかかる大径穴開け加工能力も向上するという。

 本体価格は998万円(税別)となっている。

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photo Y軸加工領域の最適化
photo テーブル上面〜主軸端面間の拡大
photo 傾斜軸クランプ機構

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