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» 2016年08月25日 11時00分 UPDATE

Arduinoで学ぶ基礎からのモーター制御:基礎からのマイコンモーター制御(9):定番IC「TA7291A」でバイポーラ型ステッピングモーターを駆動する (1/4)

ステッピングモーターを制御する時、トランジスタで回路を組んでもよいのですが、制御用ICなどを用いる方が便利です。今回は定番IC「TA7291A」でバイポーラ型ステッピングモーターを制御します。

[今岡通博,MONOist]

はじめに

 前回はバイポーラ型ステッピングモーターの基本的な使い方を紹介しました。そこでは基礎を確認してもらうため、ドライバ回路はトランジスタのHブリッジで組み、また、信号の与え方も直接GPIOをON/OFFして、ステッピングモーターの挙動を確かめながらのプログラム作成に取り組みました(基礎からのマイコンモーター制御(8):バイポーラ型ステッピングモーターの制御)

 トランジスタで回路を組み、GPIOを直接ON/OFFすることも挙動を理解するためには大切ですが、昨今では3Dプリンタなどの普及もあり、制御ICなどステッピングモーター制御関連のデバイスも充実しています。今回からはそれらを使ってステッピングモーターを制御してみます。

 今回も前回に引き続き、バイポーラ型ステッピングモーターを使います。ユニポーラ型に比べてドライバ回路は多少複雑になりますが、高い効率や強いトルクといったメリットがあります。

 実はユニポーラ型のステッピングモーターでも、使う端子を選択することでバイポーラ型として使えます。ですからバイポーラ型の使い方さえマスターしておけばユニポーラ型ステッピングモーターも駆動できるのです。もし手元にユニポーラ型しかない場合でも、本稿を参考にして頂ければバイポーラ型として実験することが可能です。

 次の図はユニポーラ型とバイポーラ型の違いを示した図です。

左のM1がユニポーラ型、右のM2がバイポーラ型 左のM1がユニポーラ型、右のM2がバイポーラ型

 M1がユニポーラ型でM2がバイポーラ型です。ユニポーラ型はそれぞれのコイルの中間にタップがあります。このタップを使わず、両端の端子のみを使えばM2のバイポーラ型と同様に使うことができます。

定番IC「TA7291A」

「TA7291A」 「TA7291A」(出典:秋月電子通商)

 「TA7291A」は“マブチモーター”を始めとした直流ブラシ付きモーターを正転・逆転させてたい時、よく使われるIC(モータードライバ)です。

 これ1つで正転・逆転可能であり、比較的手ごろな価格(秋月電子通商などでは2個セットで300円程度)であることから、使ったことのある方も多いのではないでしょうか。また、モーターを使う作例では多く用いられていますので、名前だけでもご存じの方は多いでしょう。

 今回はこれをバイポーラ型ステピングモーターの駆動に使います。もちろん専用ICを使うのが常道でしょうが、前回紹介したトランジスタで組んだHブリッジ回路の関連でこのICを取り上げました。

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