脳梗塞再発抑制薬の継続服用をサポートする支援容器を共同開発医療機器ニュース

NECは、大塚製薬と服薬支援容器の共同開発について合意したと発表した。脳梗塞再発抑制薬である抗血小板剤の、継続的な服薬をサポートする。開発する支援容器は、服薬時間を知らせたり自動で記録して確認できるなどの機能を持つ。

» 2016年09月19日 08時00分 公開
[MONOist]

 NECは2016年9月7日、大塚製薬と服薬支援容器の共同開発について合意したと発表した。脳梗塞再発抑制薬である抗血小板剤の、継続的な服薬をサポートする。

 共同開発する服薬支援容器は、LEDが点滅して服薬時間を患者に通知したり、薬の取り出しを検知し服薬した日時を自動的に記録したりといった機能を持つ。記録はスマートフォンなどから閲覧可能で、これにより、患者自身だけではなく家族も服薬の状況が把握できるようになる。さらに薬剤師が残薬管理や服薬指導に活用することもできる。

 脳梗塞再発防止のために必要な抗血小板剤は、毎日の服薬がポイントとなるが、患者が失念したり自己判断で中止するなどして、服薬率が半年で5割近くまで低下するといい、服薬の継続が課題となっている。今回、NECと大塚製薬はこうした背景から患者の継続的な服薬をサポートする服薬支援容器の共同開発に合意した。

 今後、両社はスマートフォンやタブレット端末向けの服薬履歴確認用アプリケーションも開発し、提供する予定だという。

photo 服薬支援容器のイメージ

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