スマートグラスにピッキング後の置き場を表示するプログラム、試験規模を拡大製造IT導入事例

DHLサプライチェーンは、AR(拡張現実)を活用したビジョンピッキングプログラムの試験運用範囲を拡大。ピッキングした商品を台車のどこに置くのか表示し、オーダーピッキング作業をハンズフリー化する。

» 2016年09月26日 09時00分 公開
[MONOist]

 DHLサプライチェーンは2016年9月8日、AR(拡張現実)を活用したビジョンピッキングプログラムの試験運用範囲を拡大したと発表した。今後6カ月間で、複数の産業分野に展開していく。

 GoogleやVuzixのスマートグラスとUbimaxのソフトウェアを組み合わせ、ピッキング作業者が装着するスマートグラス上に、ピッキングした商品を台車のどこに置くのか表示する。オーダーピッキング作業をハンズフリー化するほか、作業スピードの向上やミスの低減も見込めるという。

 DHLサプライチェーンはこれまで、オランダで同プログラムの試験運用を実施。試験運用に成功したことから、新たな産業分野に展開することにした。具体的には、テクノロジー、小売・消費財、自動車などの分野でビジョンピッキングプログラムを試験する予定。オランダにあるリコーの倉庫で展開するほか、米国や欧州各地で実施する計画で、試験運用によって得られたデータを解析することで、さらに適用可能な産業分野を模索するとしている。

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