新型「シビック TYPE R」は2017年後半発売、ハッチバックをベースに開発パリモーターショー2016

ホンダは、「パリモーターショー2016」において、欧州で2017年初に発売する新型「シビック ハッチバック」と、同年後半発売予定の新型「シビック TYPE R」のプロトタイプモデルを初公開した。「シビック セダン」や「シビック クーペ」などの10代目「シビックシリーズ」と共通のプラットフォームを用いた新型車となる。

» 2016年09月29日 17時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

 ホンダは2016年9月29日(欧州時間)、「パリモーターショー2016」(プレスデー:9月29〜30日、一般公開日:10月1〜16日)において、欧州で2017年初に発売する新型「シビック ハッチバック」と、同年後半発売予定の新型「シビック TYPE R」のプロトタイプモデルを初公開した。既に北米などで販売されている「シビック セダン」や「シビック クーペ」などの10代目「シビックシリーズ」と共通のプラットフォームを用いた新型車となる。

 新型シビック ハッチバックの外形寸法は全長4497×全幅1800×全高1421mmで、ホイールベースは2700mm。現行モデルが、全長4285×全幅1770×全高1472mm、ホイールベースは2605mmなので、全長が112mm、全幅が30mm、ホイールベースが95mm増えた一方で、全高は51mm下がった。これまで欧州向けのシビックは、北米向けよりも小さなプラットフォームを使った開発していたが、今回の全面改良からはプラットフォームが共通になるためだ。

ホンダの新型「シビック ハッチバック」 ホンダの新型「シビック ハッチバック」(クリックで拡大) 出典:ホンダ
新型「シビック ハッチバック」のフロントフェイス新型「シビック ハッチバック」のサイドビュー新型「シビック ハッチバック」のリアビュー 新型「シビック ハッチバック」のフロントフェイス(左)、サイドビュー(中央)、リアビュー(右)(クリックで拡大) 出典:ホンダ
新型「シビック ハッチバック」の内装新型「シビック ハッチバック」の荷室 新型「シビック ハッチバック」の内装(左)と荷室(右)(クリックで拡大) 出典:ホンダ

 パワートレインは、排気量1.0l(リットル)と同1.5lの直噴ターボエンジン「VTEC TURBO」に6速MTとCVT(無段変速機)を組み合わせる。2017年初の発売後に、排気量1.6lのディーゼルエンジンも加わる予定だ。

新型「シビック TYPE R」は“独創的”な3本テールパイプ

 新型シビック TYPE Rは、この新型シビック ハッチバックをベースに開発される。現行モデルは、外形寸法が全長4390×全幅1880×全高1460mmで、ホイールベースが2600mmだが、大型化することになりそうだ。

新型「シビック TYPE R」のプロトタイプモデル現行モデル 新型「シビック TYPE R」のプロトタイプモデル(左)と現行モデル(右)(クリックで拡大) 出典:ホンダ
新型「シビック TYPE R」のフロントフェイス新型「シビック TYPE R」のサイドビュー新型「シビック TYPE R」のリアビュー 新型「シビック TYPE R」プロトタイプモデルのフロントフェイス(左)、サイドビュー(中央)、リアビュー(右)(クリックで拡大) 出典:ホンダ

 フロントは大開口のフロントバンパーやボンネット部にエアベント(空気排気口)などを採用し、随所に空力性能を高める工夫を施している。サイドスカートとリアバンパーのディフューザーは炭素繊維強化樹脂(CFFP)製だ。新たに20インチアルミホイールも装備した。

 テールパイプは3本。これらのうち中央のテールパイプだけ小径かつメタリックレッドに仕上げており、独創的なデザインに仕上がっている。

 パワートレインについては、現行モデルと同じ排気量2.0lのVTEC TURBOになるとみられる。ただしエンジン性能は、車両サイズの大型化に合わせて、現在の最高出力228kW(310ps)よりも強化する必要がありそうだ。

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