クルマで「オシャレ」と「使い勝手」は両立できるのかオートモーティブメルマガ 編集後記

生活感が出るとアウトです。

» 2016年10月11日 12時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

 この記事は、2016年10月11日発行の「オートモーティブ メールマガジン」に掲載されたMONOist/EE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。


クルマで「オシャレ」と「使い勝手」は両立できるのか

写真左からスズキ「ラパン」とダイハツ工業の「ムーヴ キャンバス」 写真左からスズキ「ラパン」とダイハツ工業の「ムーヴ キャンバス」

 先日、ダイハツ工業の軽自動車「ムーヴ キャンバス」に試乗してきました。未婚女性と親が同居する世帯に向けたファーストカーとして提案する、「オシャレで使い勝手の良いクルマ」(ダイハツ工業)です。娘である未婚女性の購買意欲を刺激するデザインと、娘のスポンサーである親が納得するような機能性を両立することを狙いました。

 ここで登場する未婚女性は、クルマのスタイルや内装デザイン、品質や仕上がりを重視し、週末や夜間にドライブやデートに使う人物です。また、気に入ったクルマがあれば、少し無理をしてでも購入するという想定です。

 筆者は親と同居はしていませんが、クルマのスタイルや内装デザインには目が行きますし、週末や夜間に走りまわっています。ダイハツ工業が狙う層とそう遠くありません。しかしながら、ムーヴ キャンバスをいくら見ていても、購買意欲が刺激されませんでした。「私の趣味じゃないけど、これを好む未婚女性がいるのは理解できる」という点で想像してみても腑に落ちません。スズキの軽自動車「ラパン」の方がこじゃれていて見た目買いしたくなるぞと思ったほどです。

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