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» 2016年11月01日 10時00分 UPDATE

CAD読み物:構造解析や流体解析はやっているでしょうけど、機構解析はどうでしょう?

3D CADに付属する機構解析もやりやすくなってきています。

[MONOist]
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本記事は、CADを快適な環境で使ってもらうソリューション専門街「CADJapan.com」から転載しています。


 3次元CADを導入されているお客さまに「どんな解析を行っているか」と聞いた時、「構造解析」や「流体解析」とお答えいただく場合が多いのですが、「機構解析」と答えてくれるお客さまは極端に少ないように思います。

 機構解析は、動作アニメーションの作成に始まり、必要な駆動力を求めたり、駆動部の反力の算出、適切なバネ剛性の判断、動的干渉チェックなどが行え、設計者にとって非常にメリットの多い計算ツールといえます。

 最近ではメジャーな3D CADには機構解析の基本機能が統合されるようになり一昔前に比べるとだいぶ値段も下がって、身近に使える環境も整ってきています。

 では、なぜ使用しているユーザーが少ないのでしょうか?

 その理由の1つとしては「操作が煩雑でよく分からない」という理由が挙げられるようです。

 操作性を煩雑にしている問題の1つに「ジョイント」の作成が挙げられます。各パーツ同士がどのような自由度をもって動くか定義しているのが「ジョイント」で、自由度を意識した上での適切なジョイントを選択する知識がないと、思った通りの機構が再現できません。

  • 「ジョイントの種類が多すぎて何を選択したらいいのか分からない」
  • 「ジョイントを定義する際の座標の考え方や作成方法がよく分からない」

などといった声を多く耳にします。

 このような声を意識してか、幾つかの3D CADベンダーからはジョイントの設定をさせないような機構解析製品がリリースされています。3D CADでアセンブリモデルを作成した段階で、自動的にジョイントが作成され、後は駆動源の指示をするだけで設定が完了するような、機構解析していることを一切感じさせない仕組みの製品です。

 これらの製品は煩雑な操作は一切ありませんので、機構解析は難しいと考えずに3D CADを生かすツールとしてぜひご活用していてはと思います。

 なお、一部の製品の中には機構解析と称して、アニメーション作成の機能しかなかったりすることもあります。製品の選択には注意が必要です。

※本稿の内容は、CADJapan掲載時(2010年ごろ)の情報です。

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