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» 2016年11月15日 06時00分 UPDATE

車載半導体:CPUコアはARMだけじゃない、デンソーとイマジネーションテクノロジーズが共同研究

デンソーは、CPUコアで複数の処理を並行して進めるハードウェア マルチスレッド機能について、Imagination Technologiesと共同研究を開始する。車載SoCはARMアーキテクチャの採用が主流となっている中、デンソーはイマジネーションテクノロジーズと組む。2020年代後半をめどに車載用で製品化する。

[齊藤由希,MONOist]

 デンソーは2016年11月14日、CPUコアで複数の処理を並行して進めるハードウェア マルチスレッド機能について、Imagination Technologies(イマジネーションテクノロジーズ)と共同研究を開始すると発表した。イマジネーションテクノロジーズは、プロセッサIPコアを開発/提供する企業で、マルチスレッド機能に強みを持つ。

 車載SoC(System on Chip)はARMアーキテクチャの採用が主流となっている中、デンソーはイマジネーションテクノロジーズと組む。2020年代後半をめどに、自動運転システムや高度運転支援システムに向けて開発を進めていく。

 マルチスレッド機能は、イマジネーションテクノロジーズのプロセッサコアを使用することにより、1つのプロセッサコアが、OSからは2つの独立したコアのように見えるようにしている。見掛け上の2つのプロセッサコアに分散させることで処理や負荷を分散できる技術だ。これにより、複数の処理を並行して進められ、自動運転システムの応答時間を短縮することにつながる。

マルチスレッド機能を使用した場合のCPUコアの作動イメージ マルチスレッド機能を使用した場合のCPUコアの作動イメージ(クリックして拡大) 出典:デンソー

 これまでは民生用などでの採用が主で、車載用では搭載されていない。デンソーとしても採用実績はない。デンソーはイマジネーションテクノロジーズと協力して、マルチスレッド機能を車載用として実装できるようにする。

 マルチコア化でも情報処理量の増加に対応して負荷を分散できるが、IPライセンス料や製造コスト、消費電力が増加するのが課題となっている。これに対しマルチスレッド機能は、こうしたコスト増を抑えられるという。

 イマジネーションテクノロジーズは2012年に、マルチスレッド機能のプロセッサIPコアを開発するMIPS Technologies(ミップス テクノロジーズ)を買収しており、マルチスレッド機能の技術を保有している。また、グラフィックスプロセッサIPではNVIDIAの競合にあたる。

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