IoTトータルソリューションの実証実験企業を募集組み込み開発ニュース

スカイディスクは、IoTに向けたセンサーデバイス、通信デバイス、AI(分析クラウド)、アプリケーションをセットにした「LoRa PoC スターターキット」を発売した。同時に、同キットの実証実験に参加する企業の募集を開始した。

» 2016年11月17日 08時00分 公開
[MONOist]

 スカイディスクは2016年11月2日、IoT(モノのインターネット)に向けたセンサーデバイス、通信デバイス、AI(分析クラウド)、アプリケーションをセットにした「LoRa PoC スターターキット」の販売を開始した。販売価格は30万円から。同時に、同キットの実証実験に参加する企業の募集を開始した。

 同キットは、センサーを使ったIoTソリューション構築を容易にするものだ。センサーデバイス「SkyLogger」、通信デバイス「Skydisc LoRa ゲートウェイSD-GW01(屋外用)/SD-GW11(屋内用)」、AI(分析クラウド)「Skydisc A.I」、データ可視化ダッシュボードアプリケーションなどで構成される。

 SkyLoggerは着脱可能なセンサーデバイスで、温度、加速度、GPSなど14種類から3つを選べる。着脱式なので、多分野への応用が容易でコストも削減できる。

 Skydisc LoRa ゲートウェイは、乾電池だけで3年使用可能な、超低消費電力通信技術「LoRaWAN」を採用。AC電源なしで、ビル1棟や広大な農園をアンテナ1つでカバーできる。

 汎用型人工知能であるSkydisc A.Iは、データ蓄積データベースとAI基盤でデータを分析。また、農業や物流、保全など、分野ごとに情報を可視化するアプリケーションを提供する。

 同社は農業での活用例として、ハウス内環境の可視化を挙げている。温湿度、照度、CO2などのセンサーによってハウス内を可視化。圃場の見回り回数を適正なものにするなどして作業の効率化、最適化が図れる。育成の予測や緊急アラートの送信も可能で、閾値を自由に設定できる。

 また、物流での活用例としては、温湿度、衝撃、GPSなどの情報を収集し、トラック内の環境をリアルタイムに可視化する。温湿度変化に弱い食品や壊れやすい物品の破損の原因を分析することで、より安心できる配送サービスが可能になる。

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