転職理由の1位は「ほかにやりたい仕事がある」――8回連続でトップキャリアニュース

転職サービス「DODA」が「転職理由ランキング」を発表。「ほかにやりたい仕事がある」が8回連続で総合1位だった。この回答は7業種や男女別の結果においても1位にランクインしている。

» 2016年11月24日 09時00分 公開
[MONOist]

 インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」は2016年11月14日、「転職理由ランキング」を発表した。DODAに登録していて2016年4月〜9月の間に転職活動をした人を調査対象とし、そのうち有効回答を寄せた約3万人のデータをまとめたものだ。

 転職理由を尋ねたところ、総合では2012年上半期(2012年4〜9月)から8回連続で「ほかにやりたい仕事がある」が1位となった。13.0%と前回から0.8ポイント増加している。2位は「会社の将来性が不安」(9.3%)、3位は「給与に不満がある」(7.7%)だった。「ほかにやりたい仕事がある」が増加したのは、求人数の増加が続いて選べるキャリアも広がり、興味のある仕事を探し始める人が増えていることが背景にあるようだ。

 また、3位「給与に不満がある」は前回から0.2ポイント増加。4位にランクインした「残業が多い/休日が少ない」(6.4%)も0.3ポイント増加している。求人倍率が高い状態が続いているため、転職をして年収を上げようとする人が増えていると考えられる。前回8位だった「U・Iターンしたい」は0.2ポイント増加し、7位に順位を上げた。

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「ほかにやりたい仕事がある」は8業種中7業種で1位

 転職理由を業種別に見ると、前回調査と同じく8業種中メーカー以外の7業種で「ほかにやりたい仕事がある」が1位だった。その中でも「メディカル」「金融」「小売/外食」は、前回からそれぞれ1.0ポイント以上アップしている。

 「IT/通信/インターネット」では、前回4位だった「給与に不満がある」(8.6%)が1.1ポイント増加し、2位に。8業種の中で求人倍率が最も高いこの業種は、特にITコンサルティングファームでの採用が活発で、平均年収が高い傾向にある。転職で年収アップを狙う人が目立ってきているようだ。

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 「メーカー」は、前回と同じく「会社の将来性が不安」(14.0%)が1位。前回から0.5ポイント増えている。求人数の多い今のうちに、他メーカーや異業種への転職を考える人が増えているとみられる。

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 転職理由を男女別で見ると、「男性」は、1位〜5位までは前回と同じだった。特に、1位「ほかにやりたい仕事がある」(12.9%)と、近年上昇傾向にある4位の「残業が多い/休日が少ない」(6.1%)の割合が増加している。

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 「女性」は、1位の「ほかにやりたい仕事がある」(13.2%)をはじめ、4位まで前回と同じだった。今回5位にランクインしたのは、前回7位だった「専門知識・技術力を習得したい」。割合も2回連続で上昇している。一方、女性の転職理由として特徴的だった「女性が働きにくい環境である」は8位から10位となった。

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