揺れと発熱を抑える新保持器採用の高速アンギュラ玉軸受FAニュース

日本精工は、工作機械主軸用軸受ロバストシリーズ向けの超高速アンギュラ玉軸受を開発した。新たに外輪案内保持器「SURSAVE」を開発し、高速回転時のNRROを半減し、発熱量を2割削減した。

» 2016年11月25日 07時00分 公開
[MONOist]

 日本精工は2016年11月8日、工作機械主軸用軸受ロバストシリーズ向けの超高速アンギュラ玉軸受を開発したと発表した。新たに開発した外輪案内保持器「SURSAVE」を採用。高機能樹脂材料の使用や内部諸元の最適化により、低NRRO(回転に同期しない揺れ)、低発熱を実現した。

 工作機械のNRROを低減することで加工面品位が向上した他、発熱量の低減により熱変位を抑制して加工精度を高めた。

 高機能樹脂材料を用いて内部諸元を最適化し、回転中の遠心力による振れ回りの抑制および低振動化を可能にした。従来の保持器に比べ、NRRO値を最大1/2に、高速回転時の発熱を最大2割削減した。

 工作機械の生産性向上や環境改善が望まれるなか、工作機械の主軸用軸受は高精度化、高速回転、環境配慮型設計が求められている。加えて、RRO(回転に同期する揺れ)やNRROの縮小、高速・低発熱化へのニーズを受けて、今回の開発に至った。

photo
photo
photo

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.