産業IoTでの状態監視/予知保全向けテストベッドで協業組み込み採用事例

日本ナショナルインスツルメンツは、米SparkCognitionがNI、IBMと提携したと発表した。3社は状態監視/予知保全向けのIICテストベッドで協業する。

» 2016年11月28日 08時00分 公開
[MONOist]

 日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は2016年11月11日、米SparkCognitionがNI、IBMと提携したと発表した。3社は状態監視/予知保全向けのIICテストベッドで協業する。

 IICテストベッドは、産業IoT(モノのインターネット)の標準化団体であるIIC(Industrial Internet Consortium)の試験用プラットフォーム。同テストベッドにおいて、NIのソフトウェアを中心としたオープンなプラットフォームが基盤となり、機械学習を活用する機会を提供する。この基盤でSparkCognitionのコグニティブアナリティクス(認知分析)を用いることで、収集したデータから特徴を抽出し、装置の疲労や故障を未然に防ぐ。

 また、設備を監視・修復するソリューションから得た情報により、システムの能力強化を図る。その結果、運用効率と安全性が向上し、保守コストも削減できる。

 産業分野では、機器の寿命を管理し、延ばすための方法を模索している。これまでは、多くの時間を費やして資産ごとに専用モデルを構築しており、機能も固定されたものだった。今回の協業では、ソフトウェア定義のアプローチで広範囲にわたって資産の監視・管理・調整が可能な手法を用いる。

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