3Dモデリングとプリンタ技術の融合が生んだヘッドドレス3Dプリンタニュース

ケイズデザインラボとイグアスは、デザイナー天津憂氏のプロジェクトに協力して、3Dプリントヘッドドレスを作製した。ケイズデザインラボが3Dモデリングを、イグアスが3Dプリントを担当した同作品は、美術展の6次元アート部門で賞を受けた。

» 2016年12月06日 10時00分 公開
[MONOist]

 ケイズデザインラボとイグアスは2016年11月21日、デザイナー天津憂氏のプロジェクト「Project A01」に協力して作製した、3Dプリントヘッドドレスを発表した。

 ヘッドドレスは、頭に付ける装身具全般を指す。今回のプロジェクトでは「ウェディング」をテーマとし、3Dプリントヘッドドレス「A01 ver. Head Dress」を作製した。デザイン画をもとにケイズデザインラボで3Dモデリング製作したものを、イグアスが粉体造形(SLS)方式で3Dプリントした。3Dプリンタは、3D Systemsの「ProX 500」を使用した。

 A01 ver. Head Dressは、ハナエモリマニュスクリのショウで発表後、リビルドを経て第43回公募美術展「MAF展」に出展された。同展示会で、「ファッションにおける3次元仮想空間と、現実における3次元実体像を統合した芸術表現」として、6次元アート部門で内閣総理大臣賞を受賞した。

 同作品について天津憂氏は、「最先端のデジタルテクノロジーとファッションとの融合において、この先に何があるのかを期待させ、少し未来を予見できるような作品を目指した」と語った。

photo 3Dプリントで作製した「A01 ver. Head Dress」
photo 3Dプリントヘッドドレスのメイキング風景
photo 3Dプリントヘッドドレスのメイキング風景

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